【東宝創立20周年記念映画】
公園ができる様子を、じっと眺めるその横顔に、気がついたら涙が出ていた。セリフがあるわけでもないのに、ただその表情を見ただけで胸が込み上げたのは、初めてのことだった。
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人生の目的を見出せず、役所の管理職として日々事務作業をこなし、無為に過ごしている主人公渡辺を「死んでいる」と切り捨てて始まる冒頭から、人ごとには思えなくて、刺さりまくった。
無為に過ごす人間が、生…
このレビューはネタバレを含みます
2024年74本目
30年間無欠勤で形式化した役所仕事をする市民課長渡辺。ある日彼は胃癌を患い余命半年の宣告を受ける。そんな彼は最期に市民の要望に応えようと公園を建設する。
黒澤明監督のモノクロ…
黒澤監督のオリジナル版を観なくちゃ!
お通夜シーン以外驚くほどそのまんまだった。
志村喬さんの大きな瞳から涙がポロポロ落ちる。
医師から胃がんと宣告された訳じゃなく待合室でお喋りな人から胃がん…
冒頭のナレーション、彼には生きた時間がない。つまり彼は生きていると言えないからである。これは現代の高度な(人間のいう)文明社会に対するアンチテーゼと受け取った。皆目的もなく、働くその先に何も見出さず…
>>続きを読む主役の目に引き込まれた。悲しそう、絶望、焦燥、必死さ、なんか色々感じさせる目をしてた。
そしてこの映画を見て、この年代、今も昔も、人間模様というか、組織というか、、変わらないんだなと思った。
もし…