1953年
イタリーヴェニス國際映画コンクール
最優秀外國映画賞
栄冠獲得
誇らしく輝かしくオープニングを飾る。
スクリーンで観る機会に恵まれず、恥ずかしながらDVDにて初見。
そもそも溝口作…
これ以上無い傑作。
全てのショットが洗練され過ぎてる。
光と煙と動く人物と立ち位置。
音。全てに感動した。
弟が最初に武士の館に行って家来にして欲しいと頼み込むシーンの冒頭。ただただモブの武士たちが…
「貴方さえいれば他には何も…」
グッ、切ない!
バッキバキに決まってる絵。
どれだけ構図に時間をかけてるんだろと想像してしまう。
しかもCGが無い時代のシームレスなロケーション場面転換で「ギョッ」…
京マチ子が凄すぎるがよく考えたら羅生門のときも同じ感想を抱いている。
源十郎を屋敷に連れて行くために迎えに来たときの「ニタ〜ッ」とした微笑み、凄すぎる。
こんなんあらすじ知らなくてもこの麗人が妖だ…
身の丈に合ったふるまいって大事ですね。
ついついジェンダー的な視点で見てしまいますが、やはり男性たちが欲望を追求し、女性が国で待っているという状況は家父長制が常識なんだな~と感じますが、女性のつらさ…
宮木の流した一滴の涙。あれがずっと脳裏から離れてくれない。
出世だの金稼ぎだの「妻のため、子のため」という大義名分の下にエゴイズムを振りかざす男性たち。その犠牲となり、辱めを受けたり命を落としたり…