信仰とは何なのか。
身近にある死と姿の見えない神による救い。
一体なにを頼り信じるべきなのか。
死神のビジュアル堪らんな。
これ以降、死神のビジュアルを大きく決定付けてしまったのがこの作品なのかな…
このレビューはネタバレを含みます
騎士のアントニウス・ブロックと従者のヨンスは、10年に渡る十字軍の遠征を終え、スウェーデンに帰国した
しかし、帰国すると同時にアントニウスは、自身を追ってきた死神の存在に気付く
死を宣告する死神に対…
“お前は?”
“死だ”
“私を迎えに?”
“ずっと隣にいた”
【感想】
死、そして神を取り巻く人間の様々な態度が群像劇らしく描かれていて楽しいね。実存主義的な言動のヨンスが良いキャラだ。成果…
なぜ『(500)日のサマー』(マーク・ウェブ監督, 2009年)のトムくんが死神とチェスをしたのかと言えば、ある季節を生きるときの失恋は、どこか死を意味するからであり、そのときの異性は神のように沈黙…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
続けてベルイマン作品から鑑賞。
中世の北欧が舞台。
ちょっと難解でしたが、面白かったです。
新約聖書・ヨハネ黙示録に書かれている
「子羊が第七の封印を解いた時、およそ半時間のあいだ、天に静けさが…
触れることができそうなほどに聖母マリアを近くに感じ、死神の姿も見えるヨフの信仰心がポイントなのだろう。
「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわ…
ベルイマン初期。沈鬱なテーマながら、意外にさくさくと観れる傑作だと思う。どこかコミカルな味わいを狙っているとも思う。
中世のペスト社会を描きながら、現代社会にストレートに結びついている。印象的な場…
死を忘れるな、メメント・モリはよく聞く言葉ですが今よりもっと死が身近にあった時代の言葉です。まるで隣人のように。そんな死を恐れるでもなく逃げようと足掻くのでもなく受け入れることはおそれの先にある極め…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
閉塞な森の瘴気。からの感染をさけ。ひらけた海岸路ばかり。えらんでの敗残の戦場。からの故郷へか。新世界コロニーへか。の旅。雨月物語のような戦乱と疫病。の荒涼風景。まるで人類滅亡後のポストコロナエイジ。…
>>続きを読む