このレビューはネタバレを含みます
2025年8月16日 今月20本目(475本目)
「子羊が第七の封印を解いた時──
およそ半時間のあいだ 天に静けさがあった
七つのラッパを持つ七人の御使いが──
ラッパを吹く用意をした」
こ…
信仰とは何なのか。
姿を現した身近にある死と、沈黙する神に求める救い。
一体なにを頼り信じるべきなのか。
死神のビジュアル堪らんな。
これ以降、死神のビジュアルを大きく決定付けてしまったのがこの作…
このレビューはネタバレを含みます
スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン初期の傑作で、ベルイマンの国際的地位を確固たるものにした作品
タイトルの『第七の封印』というのは、ヨハネの黙示録に記されているもので、神の裁きや歴史の展望が…
“お前は?”
“死だ”
“私を迎えに?”
“ずっと隣にいた”
【感想】
死、そして神を取り巻く人間の様々な態度が群像劇らしく描かれていて楽しいね。実存主義的な言動のヨンスが良いキャラだ。成果…
なぜ『(500)日のサマー』(マーク・ウェブ監督, 2009年)のトムくんが死神とチェスをしたのかと言えば、ある季節を生きるときの失恋は、どこか死を意味するからであり、そのときの異性は神のように沈黙…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
続けてベルイマン作品から鑑賞。
中世の北欧が舞台。
ちょっと難解でしたが、面白かったです。
新約聖書・ヨハネ黙示録に書かれている
「子羊が第七の封印を解いた時、およそ半時間のあいだ、天に静けさが…
触れることができそうなほどに聖母マリアを近くに感じ、死神の姿も見えるヨフの信仰心がポイントなのだろう。
「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわ…
ベルイマン初期。沈鬱なテーマながら、意外にさくさくと観れる傑作だと思う。どこかコミカルな味わいを狙っているとも思う。
中世のペスト社会を描きながら、現代社会にストレートに結びついている。印象的な場…
死を忘れるな、メメント・モリはよく聞く言葉ですが今よりもっと死が身近にあった時代の言葉です。まるで隣人のように。そんな死を恐れるでもなく逃げようと足掻くのでもなく受け入れることはおそれの先にある極め…
>>続きを読む