やってることが余りにも先進的過ぎて個人的やや低めの評価をつけるのは憚れるけど、ちょっと構造の巧さに走りすぎていて、感情的に面白いという感覚は無かった。
実際の伝染病を映画に置き換えたノスフェラトゥ…
短文感想 72点
張り切ってムルナウのBD BOXを購入して半年が経過しそうなので頑張って見てみました。残念ながら普通でした。この時期のサイレントクラシックは、音が出ない分余計に表現力が豊かで好みな…
洗脳された夫を介した妻と偽善者タルチュフの攻防戦。
メタ構造が現れた途端に現代の映画を見ている気分になる。
水差しに夫の顔が映り込むよりも前に、意識的にか鏡を映り込ませたショットがあり伏線として理解…
鍵穴覗く秘密の窓。内包する劇中劇により逆に外へ開かれる内外の拡張。ガッツリ第3の壁を超え、本編たる劇中劇へ移行する潔さ。靴、毒、表情でのみ示される端的な悪人感。美醜・潔不潔で二分される善悪、人相・ル…
>>続きを読むムルナウ監督が17世紀の劇作家モリエールの戯曲「タルチュフ:あるいはペテン師」を映画化。脚本は「カリガリ博士」(1919)「サンライズ」(1927)のカール・マイヤー。撮影は「最後の人」(1924)…
>>続きを読む舞台劇だった原作を映画内映画にして、それを劇中のお客さんたちに見せていくという多重なメタ構造が楽しい傑作。
登場人物たちがみな状況が結構深刻なのにノーテンキなのでムルナウ作品にしては珍しく肩の力が…