パピチャ 未来へのランウェイの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「パピチャ 未来へのランウェイ」に投稿された感想・評価

社会派でメッセージ性がとても強い作品です。タイトルの意味が全てを物語っております。そして、アルジェリア当局がなぜ上映禁止にしたのか。なんとなく察することは出来るかもしれません。主人公を通して90年代のアルジェリアを知ることが出来ます。内戦下、イスラム原理主義の弾圧、イスラム社会での女性の生きづらさなど。自由を求めることと、死が常に隣り合わせということは日本ではまず考えられないだけに、やはり衝撃的な作品であることは 間違いないと思います。記録
Ryow

Ryowの感想・評価

3.9
90年代アルジェリアを舞台にファッションデザイナーを目指す女子大生の話。
実話を元に作られた作品。
イスラム原理主義者による抑圧。女性蔑視は相変わらず胸糞💢
本作を上映禁止にしたアルジェリア当局はまだそんなレベルなのか?

主人公ネジュマを演じたリナ・クードリの強い意志を感じさせる眼差しが良かった。
親友ワシラを演じたシリン・ブティラはインフルエンサーなんだね♪
重め。

宗教問題。
どうも弱者が信仰によって強者のふりをしているように捉えてしまい、胸糞。

戦うなら自分自身で戦って欲しい。

どんな時でも信念を貫き通すことと新しい生命の誕生は希望を与えてくれる。
saga

sagaの感想・評価

3.0
1990年代。イスラム過激派が勢力を伸ばしつつあるアルジェリアを舞台に、大学生の女の子たちが自由で自分らしい人生を求めて、ファッションという武器で弾圧や暴力と闘い、もがく話。
あまりに理不尽な暴力に言葉も出ない。久し振りに嗚咽が出るほど泣いてしまった。
実話

ファッションショー
イスラム原理主義の台頭によりテロが勃発
ヒジャブを強制するポスターがいたる所に貼られた。

そんな中ネジュマは命をかけてファッションショーを開催する。

なんとも切ない。
夢を叶えるのがこんなにも難しいなんて。
linktak

linktakの感想・評価

3.9
最近レビューをサボりまくってて観たのは半年前ですが印象に残っていたので少しだけ感想を書きます...!

一言で言えばアルジェリアのジェンダーに関する社会問題を真正面から描いた作品。衝撃的なシーンも多く、観終わったあとは重苦しい気持ちが残ります。
こういう社会派の作品を観た後は「こういう世界もあるのか、平和な日本に生まれたことに感謝したい」といった感想が生まれがちだけど、ただ「知っている」だけでなく知った上で何らかの行動をできるようになりたい。
love1109

love1109の感想・評価

3.8
厳格なイスラム世界では、女性が婚前交渉をしたり、家族の同意を得ずに結婚しただけで「名誉を汚した」として殺されることがある。映画をみて感じるのは、私たちが当たり前として享受している「自由」が、いかに多くの犠牲と闘いの上に成り立っているかということだ。闘う人は、女性であれ、男性であれ、誰もが美しい。
ドレスに身を包む事が彼女達の武器なき抵抗。

内戦時のアルジェリア、イスラム原理主義による理想が女性を抑圧し続ける中、髪を隠さず奔放に自分らしさを貫く大学生ネジュマ。夜遊びも夢も妥協せず命懸けで未来を見据える姿、彼女の憤りと不屈の信念が胸に迫る。

女性への黒いヴェールの強要がファッションデザイナーを夢見るネジュマにとって耐え難い自由の剥奪、闘う理由になる。時には夜遊びや恋愛でさえ〝支配〟と隣り合わせの発狂しそうな現実、様々な困難に心削られながらも友人らと寄り添い善き未来を拓こうとする。想像を絶する覚悟と輝く生気に圧倒された。

保守的なのは何も男性だけではなく同じ女性でも信心深く伝統を重んじる人々もいる。ただこの映画が描く〝暗黒の90年代〟の常軌を逸した光景は酷いし観てて本当に辛い。監督の実体験も含まれてるみたいやけど、主人公ネジュマが喪失を繰り返しながらも頑なにアルジェリアに留まろうとしてたのが印象的。
sonozy

sonozyの感想・評価

3.5
アルジェリア出身の女性監督ムニア・メドゥールが、自身の体験をベースに、1991年に始まったアルジェリア内戦時代(暗黒の10年)を舞台に、当時横行していた女性弾圧の実態を、ファッションデザイナーを夢見る大学生ネジュマ(リナ・クードリ)の視点で描いた作品。
セザール賞: 新人監督賞・有望若手女優賞

ファッションデザイナーを目指す大学生ネジュマ(リナ・クードリ)は、管理人の男に口止め料を渡して夜に親友と大学寮を抜け出してはクラブで踊ったり、自作のドレスを学生たちに販売したり、抑圧を打破するように活動している。

ある日、家族に起こった悲劇を機に、ハイクと呼ばれる5m四方の白い布だけを使ったファッションショーを大学寮内で開催することを決め、親友たちと準備を始める。

だが、首都アルジェでは、武装したイスラム過激派勢力の台頭によりテロが頻発し、ネジュマの周囲でも“女の正しい服装(黒いヒジャブで目以外を隠す)”を強制しようとする動きや、外国語教育を弾圧するなど横暴が加速。

裕福なボーイフレンドは、この国にいたらいつか殺される。結婚して国外脱出をしようと誘うが、祖国を愛するネジュマは「私はここを離れない」と強い意志で反発する。

ファッションショーは実施できるのか?・・

原題「PAPICHA」は、アルジェリアのスラングで“愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性”=まさにネジュマはこの資質を持っている女性ですが、不条理な抑圧と闘い続ける彼女の怒りのエネルギーに心揺さぶられます。

世界経済フォーラム発表のジェンダーギャップ指数2020で、アルジェリアは153カ国中の132位と、この映画のような性差の抑圧状況がどこまで変化しているのか気になります。
(同性婚の議論が未だにあんな次元のここ日本も121位なので、他人事ではありませんが。。)
kazmi

kazmiの感想・評価

4.5
不寛容と死がそこにある日常。閉塞感と恐怖。
でもそこで自分らしくガムシャラに生きてる女の子カッコいい。
殺伐とした中でお母さんの優しさがあったかい。
そして、新しい命を宿すのは女なのだ!なんて言いたくなるラストシーン…

誰もが安全や自由を享受できる日はまだ遠いのかな
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