掛け替えのないものを失った世界。
良き時代の色鮮やかな豊かな海の残り香と、
目の前に広がる変わり果てた殺伐とした枯れた荒野。
地の底まで届くかのような、過去と現在を断絶する無情な裂け目。
そこから吹…
まるで最近のジャ・ジャンクーのような特大のアジアン・エモ(ただしヨーロッパの資本入りまくり)。
この人の最良の作品ではないんだろうなと思いつつ、メチャクチャ大仰なのに(冒頭で船が沈んで、いきなり時…
・フドイナザーロフの描く乗り物はワクワク感がある
・船だけじゃなくてサイドカーもよかった
・聖書をモチーフとしているんだろうけど、謎の天変地異で干上がった海が謎の天変地異で戻るというのはいくらな…
初フドイナザーロフ。漁に出るも沖で嵐に巻き込まれ仲間と妻を失ったマラット。数年ぶりに故郷に帰るも歓迎はされず、海がまるごと消失していた…話はほぼファンタジーだが、干上がった土地でラクダが船を引いたり…
>>続きを読むかつて塩湖だった干上がった砂漠で船を漕ぐ…
全篇通じての絵力に圧倒される。
過去の贖罪に捉われた男の妄執。
舞台となっているアラル海は旧ソ連が綿花栽培のために行った灌漑のために、半世紀で水量が1…
航海中に大嵐に巻き込まれ、一人だけ生き延びた船長。海が干上がった陸地に残った船を引きながら、喪くした妻と船員を探す。
ソ連時代の無謀な水資源計画により10分の1にまで干上がり、「20世紀最大の環境破…
2023年6月16日ユーロスペース
全然どんな監督でどんな話かわからずに、時間が合ったから鑑賞。
最初から最後まで結構テンポが良くて飽きずに見られた。
じゃあ面白かったかというと、うーん。。。。
本…
船を引くことに関して。
船とは?
あの映画においては過去の象徴。海があった時代の象徴でもあり、あの事故を思い出させる場でもある。そんな船を引くということはすなわち過去を背負って生きていくということ…
2012年の作品で遺作長編。今回は船。初期の作品を見たあとだったから、かなり洗練された感じがした。CGも使われてたし、電車は近代化されてるし、石は投げられない(子供が水溜りに石を落としてたけど)。女…
>>続きを読む喪失を抱えながら、誰になにを言われようともひたすら再生を祈るようにして海を目指すフドイナザーロフ版『ユリイカ』みたいな話。とりあえず「船に轢かれる」という文言をこの映画ではじめて聞いた。過激かつポッ…
>>続きを読む