首都圏にいたベトナム人技能実習生が、勤務先から逃げて冬の海辺の町へと働きにいく。彼女たちの日常を坦々と描くことにより透けて見えるものは…。
誠実な映画だった。
派手な出会いがあるわけではなく、現…
技能実習生として来日した若いベトナム人女性のアン、ニュー、フォン
3人は不運にも(*)実習先で不当な扱いを受け、ある日脱走を図る。
空腹に耐え、長旅の末辿り着いたのは雪深い港町
なけなしの金でブロ…
作品の優れている点は、ほかのみなさんのレビュー通り。青森住みとして、作品のディテールから感じたこと。
・スニーカー
冬の津軽で、スニーカーで外を歩く地元民はいない。長靴やブーツじゃないと靴下まで…
技能実習生として来日した3人のベトナム人女性が、過酷な労働環境に耐えられず、逃亡し、ブローカーを頼りに北国の漁港で働くことになる。
来日時の多額の借金、不法就労が発覚したときの強制送還のリスクに怯…
途中まで、えっ?これドキュメンタリー映画だったっけ…と一瞬戸惑うほど生々しい3人のベトナム人女性の日常の映像に没入していました。多額の借金をして日本に渡り、劣悪な環境で、低賃金で働く外国人の技能実習…
>>続きを読む在日ベトナム人女性たちが直面する不当な労働問題、技能実習制度の問題点をあるひとつの側面からつぶさに捉えた映画。
政治的スタンス(の中立性)、役者との距離感(の近さ)、カメラの置き方(クロースアップ)…
日本とミャンマーを舞台にした傑作「僕の帰る場所」の藤元明緒監督長編第2作は、青森を舞台にベトナム人の技能実習生の女性達を描く作品。
ニュースでは知っていた『技能実習生』の人達の、ニュースでは分から…
3人の彼女たちが、ベトナム人として、不法滞在者として、若い女性として生きる姿を見て、日本という国で自分が守られた権利の上に生かされていることを改めて思い知った。
日本にいる技能実習生たちは、「労働…
重い、暗い、寒い、冷たい、きつい、痛い、さみしい。
フィクションだけど、いまなおこの日本で困窮している多くの見えない人々の存在を日の元にさらす本作は、現実味に容赦がない。
ドラマ的な演出を削ぎ落とし…
ベトナム人女性3人のたどり着く場所。
孤立、戸惑い、希望、悲嘆。
異境の夜を生き抜く3人の表情へ密着し続ける藤元明緒監督新作。技能実習制度の実態を声高には訴えず丹念に掬い撮る。
偽造IDを使わざ…
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