もっと近作と全然違う感じかと思ったけど小田香作品の音の使い方はすでに顔を見せていて、重層的な構造も、ストーリーを追うためとかサスペンスフルにするためというよりは、純粋な素材のモンタージュの結果という…
>>続きを読む『ノイズが言うには』
このタイトルの意味を考え、知った時に、心が震えた。
カメラの持つ暴力性を自覚している創作者が好きだ。というよりも信頼できる。
個人的にこの作品は単体ではなく、アンサー的作…
ドキュメンタリーを見てるのかと思ったらドキュメンタリーをを撮る前のドキュメンタリーだったり、アイディア満載で、自分のことをしっかり撮れてる。好きなものを撮れてる。カメラ一つかと思ったら二つあったり、…
>>続きを読むタル・ベーラの愛弟子で第1回大島渚を受賞した監督の、アメリカ留学時の卒業制作であるという作品。“ドキュメンタリー”で“監督自身が性的少数者であることを家族に告白する”という事前情報からその場面をスト…
>>続きを読む現実をドキュメンタリーの体で再構成してて、素人の下手な芝居を延々と見せられる。それ自体は苦痛じゃないし、感性の豊かな人はあの演技からもなにか感じ取れるんやろうな、俺には無理でした。最後の方で母親が演…
>>続きを読むなんて残酷な映画なのだろうと思った。カメラで撮ることの恐ろしさを確かめるように入れ子構造となっている本作は(作中で「卒業制作」と言われているとおり)、小田香が映画監督になるためにみずからに課した通…
>>続きを読むアクトオブキリングだった。
自己の内面に向き合って生まれた衝動。
取り巻く環境へのいらだち、義憤。
コンセプトとそのグロテスクな暴力性、加虐性はアクトオブキリングのそれであった。無自覚な傲慢さが若さ…
小田香作品をほとんど全作品見てから見たので順番が大正解だったかもしれない。
まだ小田香特有の美しいショットはあまり見当たらないものの、現実を模倣した撮影をまたさらに撮る、という何重にもなったメタ構…