小田香さんの『セノーテ』大阪公開初日。併せてこの日から『ノイズが言うには』を含む過去作の特集上映も。
彼女の地元大阪で、以前からの支持者も含め大盛況。満員のシネ・ヌーヴォってやっぱりええわ。
初日…
監督自身のドキュメンタリーかと思い観ていると、途中の種明かしでフィクションであることが分かってくる。
監督が家族に自身のアイデンティティについてカミングアウトをした際のことを再現しているそうだ。その…
こうして家族と自分にカメラを向ける事、とても辛いだろうに。それでも家族と一緒に向き合えるのってとても羨ましくも思ったよ。その暴力性を例え知っていようが知っていまいが、お互いがまた傷つけ合うかもしれな…
>>続きを読む「かっち」こと小田香のアイデンティティに関する映像。
母の「きしょ」がインパクトありすぎて再現にもかかわらずめちゃくちゃ揺さぶられた。「解決できないこと」を映画で表現することの危うさと素晴らしさを同…
処女作で自分自身と家族への残酷さに踏み込んだことに対する畏れを作家と観客が共有しているようで、とても不思議な時間だった。一歩引いて観れば、こうした実存の問題を前面に晒した作品は世に溢れているし、本作…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
「あの優しさへ」と2本立てで1本目。
監督が性的マイノリティだと家族に告げたときのことを
家族とともに再現する作品という予備知識だけで鑑賞。
トークショーというか監督との質疑応答タイム付き。
構造…
【詳述は、『あの優しさへ』欄で】再現·再構成が、複雑に鋭く豊かに、構図内·カメラ位置替え·編集·BOかFOで、有り得ないが有って欲しい形を見据えながら作られてく。半壊も結び付き残る家族内で「苦しみの…
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