小田香の処女作。衝撃の傑作である。最初は同性愛であることを家族に告白する女学生のドキュメンタリーのつもりで見ていた。やがて「カッチン」と呼ばれる主人公はもしや?と気づき、バースデーケーキの「かおり」…
>>続きを読むむかし大島渚が「敗者は映像を持たない」と言っていたのを思い出す。映像がもつ本質的な暴力性という意味で、平野勝之の映画にある剥き出しの迫真性に近いものを感じた。
メタ構成にした意図は理解できるが、それ…
小田香というと『鉱 ARAGANE』の無機質さとタル・ベーラ師事の東欧的異色感、『セノーテ』授賞式等での寡黙さがイメージとして先立つ。
そのため性的少数者の告白巡る家族との交錯を生々しく描き、母撮…