茲山魚譜 チャサンオボのネタバレレビュー・内容・結末

「茲山魚譜 チャサンオボ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

知り、学ぶことの意味。
友となることは、即ち己を知ること。
いつの時代でも変わらないし、彼らが生きていた時代からずっと地続き海続きのもの—
エンディングの数秒間でそれを感じられる。
深い、深い余韻が残る映画。

初・時代劇のソル・ギョングが素晴らしいのは言うまでもなく。
それ以上に、島の青年チャンデを演じたピョン・ヨハンが強く印象に残った。
良い目をしている、ということで彼のキャスティングを推したぎょんぐ👏👏👏👏👏


映画ではチョン・ヤクチョンとチャンデが主人公として描かれているけれど“あの時代に生きた人々”すべてが大切な登場人物。
冒頭に登場したファン・サヨンもヤクチョンにとって大きな存在。
原作ではないですが、映画を観る前でも観た後でも、読むと世界が広がる本。
おすすめです⤵️
https://mongolia.hatenablog.com/entry/fukusan

あと、こちらはチェ・ベクホの바다 끝のMV。
韓国での公開時、チョ・ウジンとのご縁で実現が叶ったとか。
劇中映像と歌が合い過ぎていてぐっとくる…
http://naver.me/FS6KUmMV
水墨画のように美しいシーンがたくさんあった。ピョンヨハン、ミセンの役がうまいなぁと思ったが今回の役もいい。
エンディングでカラーに変わった時に何故か涙が出た。本当に「黒山」だった。
[Screen] #1
観賞記録/2021-427
予告が前半のあらすじ(編集版)ともいえる感じで後半まで新しい画もなく…。
役人がクソに描かれることの多い中でも極めつけに胸糞な役人だらけ。
ボーイ・ミーツ・マスター
残念ながら昌大の成長は、あっちへ行ったりこっちにきたりと、真っ直ぐには進まず…。大海を見て、師の心知るなど、まどろっこしい部分も多かったです。
師匠も人を教えるには難のある性格であった気はする。人柄はよいのでしょうが、同じく流刑になった弟とも違い、弟子もなく支援者も少ないようでしたので。
モノクロの映像が水墨画のようにも感じますが、あの頃の韓国では、染色あまり進んでなかったようなので、ちょうどよかったと感じました。
韓国の時代ものになじみがない。時代は19世紀の初頭、と言われても正直ピンとこない。
ともかく海洋生物学書「茲山魚譜」という本が書かれた背景がこの映画のストーリー。

韓国本土から黒山島へカトリック教徒の迫害を受け流刑された学者と、その島で漁師として生活している学問好きの青年との出会い。
学者は魚や海の生物のことを学びながら記していく。漁師の青年は学者から思想を学んでいく。

流刑された身の学者が偉そうで鼻についたが、いっしょに住むことになったカゴという女性にも影響されていく。
カゴの農地の食物をたとえに、男はタネで女は土だという。タネがよくても肥えた土でなければ食物は育たないと。

学問はわからないことをわかること。新しいものを受け入れることが学問なんだということがよくわかる。

西洋の船から落とされたであろう地球儀から世界や天文を知っていく。しかし同時に西洋との知識の差も知ることにらなる。宗教と現実を両方を受け入れているのだと。

身分の格差がはげしく、年貢の取り立ても厳しい。悪徳な感じは、日本の時代劇でも同じだな。

くすっと笑えるシーンも随所にあって、きっちりエンタメ映画だった。
そのエンタメ性は、監督の前作「金子文子と朴烈」でも感じたこと。ストーリーに引き込まれていく。とてもおもしろかった。

モノクロの映像はとてもきれいだった。ラストカットで海と空が青くなった。
流刑された先で出会った信念を曲げずに粛々と学び、楽しみ、誰かに慕われる主人公たちの姿がいきいきとしつつも、生きる苦しみ、困難、役人に振り回される民と肥えるばかりの人々という身分の違いにどう向かって生きるのかがたくさん映されていて見ているだけでもとても楽しかったです!
思想を交わし合う中にも、宗教と国、王と民という概念を理解しきれずに主人公たちが悩み合う間から、日常と学問が重なり合い、思索とは日常があってから生まれ、日常から悩み考えることから深い思索をでき、誰かを想ったり、何か(国や集団、秩序、ともにいる相手など)をよくしていきたいというという思いができるのかなと思いました。

主人公たちの深い思索と知識が日常から生まれ、それが悩みにつながりながらも、誰かを救うものや、好奇心を刺激されて楽しんで行く姿が美しくとても穏やかなものであると同時に、それは長続きせず常に世は変わっていくという無常、それでも変わりない友情があるのだろうなと考えました。(真面目すぎることを書いてしまった...)

最後に海の色が映されたところは、白黒の世界は紙と墨で残された世界から、彼らが確かにいて感じたものが見られたようで、とても美しいと感じました。

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