田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版の作品情報・感想・評価

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版1951年製作の映画)

Journal d'un curé de campagne

上映日:2021年06月04日

製作国:

上映時間:115分

3.8

『田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版』に投稿された感想・評価

個人の信念と聖職者の信念とがぶつかり合うところで生じる摩擦に、青年司祭が焼かれてしまったか。
個人と宗教の距離感、聖書や教義の知識と感覚が要る映画だったかも。

ロベール・ブレッソンが、一夜にしてロベール・ブレッソンになった訳ではないことがよく分かる作品だった。後の作品群に通底する、静謐(せいひつ)な運動感覚や、稠密(ちゅうみつ)な構図の官能は、本作にはまだ…

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ブレッソンが素晴らしいことはわかってるつもり。でも寝てしまう私を許して。
凡人
3.9
最低限の演出がグーパンしてくる
1990
-

自分の考えが正しいと思うこと、自分の信じること(今作で言うなら思想、宗教)が揺るぎない真実だと思うことは実は、自分自身を保つため(心の拠り所とするという意味で)に重要ではある…がしかし、その思想を他…

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後期の作品に比べると、まだモデル(ブレッソンの言うところの俳優)が多少なりとも演技してる感があり、逆に新鮮でした。

ラース・フォン・トリアー監督の作品で『アンチクライスト』というタイトルの映画があ…

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ygarbo
3.7
ブレッソン作品記録

司祭は、キリスト教、つまり、カトリックのメタファーだ。 二つの大戦を経て、それまでの宗教的価値は揺らぎ、司祭が問答を繰り返して揺れ動く姿や少女との交流は、カトリックが自己崩壊しつつあったことを示唆し…

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あまりに純粋な目をもつ司祭の顔は周りの冷たい人々と自分の病魔でずっと悲しげな表情を浮かべる。バイクに乗った瞬間の笑顔が輝いてた。
すい
4.0

新任司祭は胃が痛い。
パンを浸したワインしか喉を通らない。

信心深いとは言えない村人達、神父を試す子ども達、息子を亡くして壊れた領主一家の絆。自分の要求を述べようとすると言葉に詰まるような繊細な若…

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