久しぶりに見直すとサイレント映画は、既に多くの表現を既に達成している事がよくわかる。ドライヤーの映画の中でも有名な本作。ジャンヌダルクをクローズアップで撮り異端審判を、そのまま映画にしている。ラスト…
>>続きを読む和歌山市の本町文化堂で鳥飼りょうさんのピアノ伴奏付き上映会にて観賞。鳥飼さんのピアノが凄く自然に響いていてジャンヌの心情や場面とのシンクロが素晴らしかった。
観賞後の何とも言えない疲労感が心地よい。…
ゴダールの「映画史」から永遠と突きつけられている問い、映画の芸術的可能性とは、物語ながらも言語という制度に対抗しうる可能性というただそこにしかない。
ブレッソンが批判したような表現主義的な方法、あ…
聖性、英雄性を剥ぎ取ったジャンヌ・ダルクを撮った今作はかなり圧迫感のあるものだった。ほぼ全てがクロースアップで撮られる。司祭たちからはありのままの姿ではなく、絶えず目配せをし、まるで仮面を被っている…
>>続きを読む顔、顔、顔、思惑、の連続。
美しすぎる無駄のないセット。
上から、下からのカメラワーク。
見上げる、見下ろす。
大衆が走るシーン。
そしてなにより、最後の火刑台のシーン。
彼女を見つめる大衆(=自…
こりゃあ凄い
良いショットのみで構成されている。
シュルレアリスム的のっぺり感がある不思議な画づくりの中で、人の顔面ドアップが生々しく迫る。
基本的に固定で撮られているが(横移動はあれど)、ゆ…
(c) 1928 Gaumont