THE MOLE(ザ・モール)のネタバレレビュー・内容・結末

「THE MOLE(ザ・モール)」に投稿されたネタバレ・内容・結末

132本目(72)
これぞ本物の007やん。
無法地帯の北朝鮮。金さえ儲かればなんでもなりの国家。そんな北朝鮮を利用するのがこれまたとんでもない金のことしか頭にない奴ら。こんなことが世界で実際に行われていると考えるとぞっとする。
ウガンダの島民を騙して退去させる話は切なくなった。

10年も人を騙し続けるなんて、なんでそんなことができるのか。

武器が売れたほうが儲かるのだからなんか戦争がビジネスみたいに見えてくる。
・自称"一般市民"のウルリクが北朝鮮友好協会に潜入して北朝鮮の軍事関係者たちに接触する10年間のドキュメント。
・偽の投資家ジェームズを立てて武器の密売を持ちかけるも徐々に話が大きくなり、最終的にはウガンダのとある島をまるまる武器・麻薬工場にするという巨大プロジェクトに...。口にするのはseafood、それ以外はwood、隠語らしい。
・協会内で地位を上げる過程、北朝鮮への視察、数々の闇取引がひたすら盗聴器と隠しカメラの映像で映し出される。現在ウルリクたちが生きていると分かっていても、吐き気を催すほど緊迫の135分。でも見る価値あったなぁ...
・胡散臭い人揃いの腐敗した世界を見る、投票日の想い出に。
あまりにも淡々と500万ドルで麻薬、武器工場建てるぜ〜っていう話が進んでいて混乱する。
結局なにがほしいの?
そんな感じでそこまで進んでしまうことの恐ろしさだけが新鮮にあった。 

みんなただの金がほしいあほなのでは?とおもっちゃう。
素晴らしきキノコの世界で癒されるはずが、
お友達のとっさの発案でこの作品を見ることに。
出だしから北朝鮮に潜入するスパイ志望のある男の10年の記録がここからはじまるというナレーション。
最初なんの映画を見ているのか、フィクションなのかドキュメンタリーなのか予備知識のないまま見始めたので少々困惑。
北の虐げられた一般市民の生活や上層部の暮らしぶりなどはどうやらこの監督の一本目とされる作品で撮られていたようで、こちらはさらに一歩踏み込んでいる内容でした。
北に同調している外国人の作った団体に潜入しながら北の怪しい裏の商売というのでしょうか?銃、兵器、薬品、ありとあらゆるものが調達でき、なにものの法にも囚われず北へ望むものを与えさえすれば思い通りにできるというルートがどのようにして確立しているのかを地道に突き止めて行くまでを描いていました。
10年の歳月がかかっていたのでしょうが、
ドキュメントというより、フィクション作品のような気がして、これ本当?これも本当?再現じゃないくて?というくらい鮮明すぎて不思議な感覚に。
スカッドミサイル5000万$とか地対空なんとかが、、、というリストが提示されたり、アフリカの小島を買い上げて、リゾート開発に見せかけて地下に兵器工場を作るとか、、、現実なんだろうけど現実味がない大胆な計画の数々。
銃撃戦や接近戦、捕まって拷問とかは一切なく、やばかったなーというのはなんか安物の探知機でマイクで盗聴してないか調べる!って言った時くらいだったけれども(それもビビビっ!って反応してるのに、レンタカーのキーの電磁波が出てるらしい、で、あっそれか、みたいに解決したり、サルバドール・ダリのようなお髭のいかにも怪しそうなビリオネアが取引を持ちかけてきても身元をきちんと調べなかったり、てびっくりするほどずさんでしたけど)なんだかまったく眠くはなりませんでした。
とにかく日本に向けてよくミサイルが発射されるので、危機感を纏った国の、お金出せばなんでもできるし、ミサイル打ち込むとか核をチラつかせれば世界は無視できないという北の体勢には改めて危機感を感じました。
 
ただ主人公としてのウルリクはなんらかの障害が(本編中ではまったくどこも不自由そうに見えない普通の青年)あるため料理人の仕事を辞めて国からの手当で暮らしており、妻、子供もいるのにスパイの給料は一切出ないのにずーと北に加担している組織の活動を熱心にしているという状況。
仕事ができなくなったから何か自分の存在意義のためにのめり込んでいたのかもしれないけどラストで奥さんにそういう活動をしていて家庭と距離ができてしまったと話していた時に,奥さんがもっと仕事をしてくれたり家族の頼りになることをして欲しかったと言ってるのを聞いて、そのことの方が映画の内容よりかわいそうでつらく思いました。
家族をほかっておいて、お金も入れず、僕は君が理解できないかもしれないけどすごいことをしてきたんだと言われても、、、。

追記、
この作品出てくる人みんなヤバめなんですが、なかでも私が怖いなーと思ったのは仲介人?案内役のカンさん。
優男的な印象なのに、おもてなし観光で銃を撃てる射撃場へ連れて行ってくれ、
みんなが両手で銃を握りしめて撃って、
わー!わはは!、とかびっくりしたりしてるんだけど、カンさんの番になると、シュッと右手だけ伸ばして反動も感じさせない安定感のある感じでパンパン撃ってたんですよー。
なんか手慣れてそうで、、、地味に怖かったです。
朝鮮親善協会(KFA)なる組織に潜入したウルリクのどこまで本当かよく分からんドキュメンタリー調映画。序盤にモランボン楽団の曲が…。

純然たる事実から構成されているドキュメンタリーならば、鑑賞後には登場した北朝鮮人の役人たちの身を案じてしまうところですが…。

もう冒頭のウルリクの監督へのアプローチからして胡散臭さ満点。元CIA局員によるスパイ講座なども噴飯もので、本気でやってるなら知能が疑われるレベル。

しかし、事実の組み方とその中へのそういうウソの混ぜ込み方がやはりとんでもなく上手いように思います。アレハンドロからして、事態の経過をみるに、映画内で祭り上げられてるような万能な人物とは到底思えません。

何だか怪しい話の成り行きを延々と見せられ、それが真偽の狭間をゆらゆら漂うので、頭の中はハテナでいっぱいなんですが、目は離せないという。
ラストのzoomのカメラワークは、演出入れてるよ、という明白なメッセージのように思えましたが、どうなんだろう。

終わってよくよく考えてみれば、スパイならではの話や衝撃的な機密の暴露などは微塵もないのですが、しかし何かそういったものを目撃したような錯覚だけは植え付けられてしまうという、してやられたような作品でした。
やはり食わせ者だなあ、くやしいけど面白かったです。
序盤、「寝ちゃうかもしれん」と思いつつあまり期待しない状態で見始める。
いまいちパッとしないウルリクの表情に、大丈夫かしらこの人と一抹の不安を覚える。
国内の親北朝鮮組織からはじまり、トントン拍子で北欧を代表する人物に出世する様にも、大丈夫かこの組織、と不思議な同情が募る。

そうこうしてるうちに実際に北朝鮮に呼ばれることになり、そこからが本番。
文字通りスパイ映画のような展開・シチュエーションが連発。廃墟の地下にある豪華レストランとは……。
北朝鮮も北朝鮮であっさり信用してしまう愚かさ。
闇社会で交わす契約書に効力はあるのか?
などなど、嘘のようなホントが連発。
国際犯罪の場でも商談は表社会とおんなじなんだなと妙な親近感もある。

あなたにおすすめの記事