記録
熊切和嘉
原作佐藤泰志 “函館三部作”の一つ
良作
オムニバス
初日の出函館の夜景が美しい、現実ではお金の無い生活へ
立退きお祖母ちゃん飼猫
プラネタリウム、息子ラグビーランパス、夜空
ガ…
このレビューはネタバレを含みます
冬の函館という舞台がもうどことなく寂しさを感じさせる。人生に行き詰まってしまったもの、心に傷を負ったもの、心が荒んでしまったもの、今日を生きていくだけで精一杯のもの、鉛色の空の下で生きている彼ら一人…
>>続きを読む原作は佐藤泰志の最高傑作だと思っていますが、映像化においてその良さを余すところなく再現できた奇跡の作品。映画の方もかれこれ8、9回くらい見ました。
加瀬亮さん、小林薫さんをはじめキャストの力も大きい…
函館3部作のひとつ。
演技してるって忘れちゃう俳優がみんな素晴らしい。
この先救いはあるのかと思うけど、猫が戻ってきたから希望はあるよ。毛並つやつやだった、春にたくさん子猫が産まれるんだろうな。力強…
悲壮感漂う群像劇だが、そこで描かれる、必死に生きる様々な人間模様は、私に何か活力のようなものを与えてくれた。
陰鬱な日々の中にもちょっとした人間の温かみが描かれているところが良かった。
俳優陣の…
当時、東京国際映画祭で鑑賞した。佐藤泰志の原作小説は既読済み。
オムニバス形式で進む重厚なドラマ。大阪芸大で鍛えた熊切和嘉監督だけはあり、律儀な作りには好感が持てる。
ただ、その律儀さ(或いは職…
選ぶ短編のチョイスがとてもいい!
佐藤泰志が完成させなかった『海炭市叙景』をもう一歩進めたのが感じられる。それでいてやっぱりこの作品は完成させられない、みたいなリスペクトも感じてとても好感。
佐藤…
何かの不在とここではないどこかを探す人たち。
ただ同じ時を刻んだ人たちを映し出すだけでこうも物語めいたものになるのか。
隙間を縫った寂寥感と冬の北海道がマッチしすぎてる。
ジムオルークの劇伴も素晴…