「風を見張る」
エピグラフでのこの言葉が通奏低音のように響く作品でした。
風とは麻希のことだ。彼女はそよ風のように由希に寄り添うこともあれば、台風のように環境を、人間を、関係を壊すこともある。そん…
まあ粗を探せばいくらでもあるんだけど、ただただこういう世界観が好き。あなただけいればいいっていう依存と執着は本来病んでいる感情なんだけど、それを青春というフィルターを通した瞬間ちょっと美しいものに見…
>>続きを読むおそらく意図的であろう大仰な演技を納得させるには、諸々の要素が求心力に欠けているように思う。
いつ臨終を迎えるやもしれぬがゆえ、生命を粗雑に扱う存在に憧れた少女が、名実ともに「別人」となった彼女を目…
ずんずん進んで行く感じはベロッキオの『愛の勝利を』みたい。
過剰な感情、過剰なエゴ、過剰な執着、過剰な内面はあるが心理はない、というか躊躇や停滞を起こす要素がない。個々が己の魂に突き動かされながら…
男女の構成や障害を負う展開とか過去の塩田作品のプロットを纏めて焼き直した感は否めないしそれらをなんとか90分以内に収めたかったのかちょっとごちゃごちゃし過ぎ
心理より先に行動な演出をいつも通りやりた…
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