“あなたはこれから独りでいることに堪えて、もうひとりの自分を見つけなさい。”
»孤独なロボット工学者は、幼少期から自分が存在している実感を抱けず大人になり、そんな不安を打ち消すために密かに自分そっ…
大学で教鞭をとる薫は、幼い頃、父親に捨てられ、母親は自殺。以来、父親が残した廃病院に1人で暮らしている。大学での研究もそこそこに、アンドロイドの研究に没頭していたが、ある日、腹違いの弟が尋ねてきて…
>>続きを読むとても内省的な作品だった。
セリフ量がとても少なく説明も無い。
冒頭の「"自己” とはそれ自体抽象概念であり、フィクションに過ぎないのだ」とダニエル・デネットの言葉がテロップで映されるが、これは桐生…
産婦人科の廃病院で「もう一人の自分」を作っているロボット工学者は、他者を拒絶している。死にゆく父親も、腹違いの弟も、妊娠しているかに思える少女も、結局彼の中には存在していない。ずーっと雨が降っている…
>>続きを読む伝わらない。
いくら豊川悦司さんが懸命に演じていても違和感しか感じない。
本田博太郎さんの微妙に女性的なオーバーアクトも余計な印象。
説明セリフを省いて画で見せるのは当たり前だけど、なんだかボケボケ…
狂気は誰由来のものか。
明確なトラウマ、何かが欠けている人間。
そこに理由をあてこみ、ストーリーを作り出そうとするのは人間の性であるが、実際はストーリーはないし、人生の目的やなすべきことも特にない…
© 2020「弟とアンドロイドと僕」FILM PARTNERS