巨匠成瀬巳喜男監督の遺作に相応しい不滅の傑作で、東宝のトップに立った加山雄三と司葉子の頂点に位置する作品でもある。自動車事故の加害者と被害者の越えられない壁を、踏切の汽車の通過で予感させ、旅館で臥せ…
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これも並木座で見た。あらすじを話しても、この映画の魅力は全く伝わらないであろう。何故、こんなにもこころ動かされるのか…司葉子の歩く姿の美しさ?加山雄三の笑顔?閉じられ開けられるカーテン?「まあ、そう…
>>続きを読む前半パートは家族絡みの話が多くて、いつもの成瀬的なヒリヒリした空気があって好き。が、全体的にはふつうな面白さ。
加山雄三の彼女がカーテン閉めると、カメラが窓の外に行く。閉まったカーテンがじっと映され…
通産省に勤めており、アメリカ栄転が決まった夫が交通事故で亡くなる。妻である由美子(司葉子)は妊娠中だった。事故を起こしたのは通産省に頭が上がらない商事会社の三島(加山雄三)は事故の裁判で無罪となった…
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