この映画のメガホンを取ったマノエル・ド・オリヴェイラ、公開時点で100歳。100歳で映画を1本生み出すってバイタリティ凄いな。
カメラが趣味の青年イザクはある日の深夜、若くして亡くなった女性アンジ…
窓外の明るさと部屋の暗さだけで死ぬほど面白い、つまり映画の本質が光と影ということをこれ以上ないぐらい証明してる。室内に差し込む光源を意識した空間はただの平べったい画面に奥行きを与えて生き生きとし、ハ…
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生き辛さを抱えた主人公が身近で体験した死によって死そのものに取り憑かれてしまう話だと思った
話自体はとても好きだけどアンジェリカとの浮遊シーンは個人的に苦手だった
昼間に見たのに眠気スイッチが押され…
死んだアンジェリカの写真を撮るまでの道程において、天使の表象が読み上げる詩や挿し絵のショットで示され、カメラのフレームに映る死んだはずの彼女の微笑みは天使そのものとなって、写真家の生をファンタスティ…
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美術館で絵画をみているような雰囲気がずっと続く。
内容も好きなんだけど普通に映像が綺麗過ぎてずっと流していたいな、と思った。
死者に魅入った男が最終的に連れてかれる、みたいなお話なんだけれど、とても…
バザンは「映画とはなにか」の冒頭で造形芸術の発端はミイラに施された防腐剤であると宣言したがまさにこの作品はオリヴェイラ自身がそれまでに施してきた数々の防腐剤と向かい合おうとするものであるし、映画の機…
>>続きを読む(C)Filmes Do Tejo II, Eddie Saeta S.A., Les Films De l’Après-Midi,Mostra Internacional de Cinema 2010