ナワリヌイの作品情報・感想・評価・動画配信

「ナワリヌイ」に投稿された感想・評価

yasu

yasuの感想・評価

3.8
ロシアの反体制派ナワリヌイ氏のドキュメンタリー。これが実際に今の現代に起きていることだと考えるとぞっとする。邪魔者は次々と殺害していく政権がまともなものだとは思えないし、その政権の下で暮らしている国民がどのように感じているのか知りたい。ロシアの実態を知る端緒として見るのにはふさわしい作品かなと。
あおき

あおきの感想・評価

4.0
ナワリヌイ氏のドキュメンタリー。
なんでここまでできるんだ、と、リーダーシップに圧倒されてしまう。
御本人がYou Tubeやティックトックを使いこなしている姿にも驚いた。
ご家族の、自分の人生をある種犠牲にして彼を尊重する姿勢もすごい、自分にはできないと思った。

毒殺ってヤバいな…とくらいにしか思っていなかったけど、一人の人が殺されかけるということが実際に今の現代にもあることに改めて戦慄した。

きっと今の情勢を歯がゆく思っていることでしょう。
安倍晋三の国葬にまつわる諍いで日本が黒くなる中、一体プーチンの敵とはどんな人なのか気になって鑑賞。

身終えた後の感想は、フレンチディスパッチに勝てずとも情報量に殺されたなぁというのと、やばいものを観たなぁというもの。

ナワリヌイ氏本人が言っているように、出来すぎている話。まるで映画のような話。

あのおしゃべり筋肉さんの電話に関してはほぼノンカットで流してて、現場の緊張感みたいなのがすごく伝わってきた。確かにスパイ映画を超えるドキドキ。

現在の揺れているロシアの状況をよくニュースで見て、警察が市民を捕まえている姿が捉えられているが、この作品の中でもそうした姿が見える。「ウラジー」とは統治で「ミル」が世界なのだとしたら、これが統治なのか、と考えさせられる。統治するものに逆らうもの、それを排除することが統治か?

ロバと戯れるナワリヌイ、物鬱げな表情で飛行機の外の景色を見るナワリヌイ氏の表情がなんだか刺さってしまった。

世の中に起こることに圧倒的な正解があるとしたら、それは強い過去になった事実が作っていくものだし、ナワリヌイ氏が自信に満ち過ぎているのは事実。しかし、彼は一市民として真っ当な活動をしているだけ。

まぁ調子に乗っているように見えるのは、制作のアメリカのお国柄もあってのことか、エンタテイメントなテイストではあるけど、マジでこれは事実というのだから笑えない。

ロシアの空港で警察によって捉えられてしまうような人のドキュメンタリーがこうして公開されることの意味。緊急公開されて然るべき作品だと思った。

ネットを駆使してるので刺さる世代は限られるかもしれないし情報量も多いのだが、泥棒のような腐敗した権力へと立ち向かうナワリヌイ、彼を支持する強すぎる市民たちの力がすごく目に焼きついたのでこの評価。

日本のデモとかよりも若い人たちがナワリヌイのデモにいた気がしたけど、日本の若者って諍いごとが嫌いなのかな、それとも関心がないのか。

「モスクワ4」に関しては腐敗した権力の象徴としても言えることだし、それだけでなく思考停止した人々へ投げかけられる皮肉をこめた言葉なのかなと思った。

善人の沈黙が悪が強くなる理由なのか。
ノビチョク作ってる会社が表向きにスポドリの会社なのもなんかリアルで怖い。
毒殺未遂で生死の境を彷徨った反体制派のカリスマが、真相を追い求めて自ら調査に乗り出す…という恐ろしいまでの行動力と、そこから見出される嘘みたいな真相を追ったドキュメンタリー。
"電話調査"のシーンを筆頭にフィクションのドラマかと見紛うほどの緊張感とテンポの良い編集、かなりドラマチックなドキュメンタリーでした。
フィクションであってほしいと願ってしまうシーンや展開の連続でしたが、これが直近数年で起きた出来事と考えると、本当に恐ろしいですね…。
mikanmcs

mikanmcsの感想・評価

4.0
ロシアの反体制派でプーチン批判の急先鋒、ナワリヌイ氏のドキュメントです。

ご本人が出演していますが、以前から活動でYouTubeやSNSを使いこなしているためか、話がうまいし映像的に「見せる」場面が多いです。
なによりご本人が毒殺未遂事件の犯人から自供を引き出してしまうところは「事実は小説より奇なり」のビックリ展開。

ロシアの権威主義体制の腐敗に異を唱える彼の勇気には本当に敬服しますし、奥様や子供など家族が一丸となって彼を愛し、理解し、支えているところも素晴らしかったです。あと彼だけでなく、家族全員が英語を(それなりに)話せるのも地味にすごいなあ、と。日本の政治家で世界に対して自分の言葉を英語で発信できる人(もっと言えば「言いたいこと」を持っている人)って何人いるでしょうね。

昔の彼の演説や反プーチンの大規模デモの様子も流れていましたが、ウクライナ侵攻を契機としてロシアの世論は反プーチンから親プーチンに変わったようです。かと思うと「予備役招集」で自分に火の粉が降りかかりそうになると再び反対デモが起きるなど、大衆って本当に自分勝手で流されやすいものですね。。。(←自戒の意味も込め)本作ではテレビが一斉に彼を貶めている場面もありましたし、権力によるメディア支配の影響も大きいのでしょうけれど。

ドイツでの健康回復後、彼はロシアに帰国して即逮捕され、今も刑務所に監禁されていますが、南アのマンデラの例のように希望はまだあります。栄光の日までお元気で!

映画の最後で「あきらめるな。悪が勝つのはひとえに善人が何もしないからだ」というメッセージが流れますが、他山の石としたい名言です。まずは選挙行こう!
追跡方法がすさまじい!
はめてはいたシーンの見応え!!!📞
殺そうとしたことを認めたよ😱
13歳からパパが殺されたらどうしよう
という思いをかかえる娘。
出迎えのすごさ!自由の象徴!だけど連行。
いつだって本当の正義をもつ人は報われず
悪が勝つ…
りっく

りっくの感想・評価

4.2
エンターテイメントとして抜群に面白く、まずこのご時世で追うべき被写体にスポットを当て、情報操作によって大衆を扇動するプーチン帝国の小芝居を茶化すかのような勇気ある挑発と反撃を企て、そしてそれを実行に移すスリルとカタルシスたっぷりの驚きのドキュメンタリーだ。

それでいて本作はカリスマ的な反体制派のリーダーを含め、常に疑いの目を向ける構成になっているのが信頼できる。もちろんマスコミや医師までも隠蔽と捏造に加担させる現体制はもちろんのこと、極右たちとも連帯するナワリヌイ、さらには自腹で事件を独自調査しナワリヌイたちに情報を提供する男にもその目を向ける。それは情報が氾濫錯綜する世界への向き合い方、リテラシーの適切なあり方であり、それを劇中でも実践してみせる。

一方で、きちんとした情報を収集することで帝国の綻びを露わにし、外部へとその爆弾を投下することで、人々を連帯させることができる。それは情報化した世界だからこその武器であり、相手にとって脅威となり、風穴を開けることができる可能性を説得力をもって示してみせる。
何が悪で何が善か?なんて個々の価値観によっては変わるだろうけど、自分が違和感をおぼえたことには、傍観せず、自分のできる範囲ででも、何かした方がいい。
すくなくとも、現政権が正しくない行為をしていることはわかる。
のんchan

のんchanの感想・評価

4.3
観たかったドキュメンタリー‼️
これは凄い🌟良く練られた脚本があるのかと思ってしまうが、真実が次から次へと暴露される😲

ロシアの反体制派の政治家アレクセイ・ナワリヌイをカメラが追っている。
アラフォーの元弁護士。高身長のイケメン。美人の妻に当時19歳の娘と少し下の息子の4人家族。週末には家族との時間を大切にしている一家の主。

プーチン政権を批判し続けていたが、2020年8月20日、飛行機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、9月7日に回復するまで意識不明の重体となった。
ロシアの病院にいては殺されると、奥さんが必死に訴え、ドイツで受け入れ先がありドイツへ逃れてリハビリに専念した。
その時にチームを作り、誰が何を持って毒殺計画を立てたのかを徹底的に調べ上げる。
そして重要人物を絞り、顔写真、肩書きを丸出しして、その1人コンスタンティン(ロシアの科学者)と電話で直接話すことに成功する。もちろん盗聴して、そこで犯人、やり方を電話口から聞き出している。
毒は『ノビチョク』で、下着のパンツに散布されていて皮膚から毒が回ったらしい。
その盗聴した動画をすぐ様SNSに流して国民、世界へ発信した。
リハビリから回復し、殺されるか捕まるかの不安のある中、逃げていては始まらないとロシアへ帰国するが、そのまま捕まって今も服役中。

『悪が勝つのは、ひとえに善人が何もしないから‼️』
いつもシンプルでご尤もな言葉を話す。

この人がロシア大統領なら戦争は起きないだろうと確信出来る感じ。
なぜプーチンは失脚しないのか?いつまでのさばっているのか?
本当に不思議な国だ🇷🇺

とにかくテンポも良いし、スパイ映画さながらで面白い。
ぜひぜひご覧ください🌟🌟🌟



『ノビチョク』とは...
ソ連とロシアで20年以上掛けて開発してきた神経剤の一種。
全ての筋肉の不随意収縮を引き起こし、呼吸と心拍停止に繋がり、最終的には心不全または肺水腫による窒息、そして死亡する。
もちろん意図あるドキュメンタリーなのですべてを鵜呑みにはしないが、それでも衝撃的な事実自体は揺るがない。
日本のドキュメンタリーはなるべく素材に手を加えないことが良しとされている印象を持っているが、時間軸・カメラワークなど加工が是とされている欧米流のほうが「伝えるためにはまず面白くなければ」という気持ちが感じられて好き。
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