四月に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『四月』に投稿された感想・評価

オタール・イオセリアーニの短編三作目。とあるカップルの新生活をセリフを用いずに描いた作品。別にサイレント映画というわけではなく、環境音はしっかり使われている。文字通り、ただセリフを用いていないという…

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3.5

こういうクラシカルな画面好き。千鳥柄とかボーダー水玉みたいな白黒で映えるスタイリングが可愛い。黒澤さんのアングルなんだよなぁみたいな草原のアングルが良い。前作『珍しい花の歌』でもそうだけど近代化への…

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イオセリアーニのキャリア初期の代表作となる、セリフを意図的に排した挑戦的なつくりの中編作品。

セリフはないけど音自体は喧しく、それでいて話のつくりは凄く詩的で、物質社会批判をしつつも全体の空気感を…

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このレビューはネタバレを含みます

あの木をあの木のままに愛するということ

全ゆるものを自分たちの利益のために力によって変容させようとする傲慢さ

木を切る前に気付くことができるか
3.5
決まりまくったフォトジェニックな構図にみずみずしく詩情あふれる映像が素晴らしい。なかなか痛烈な文明批評。
前半の貧しい国の若いカップルは楽しく、
微笑ましい。こんなカップルを昔、キューバの公園で見かけた❗
後半の物質に押され、ドンドン部屋が狭くなるのは皮肉だ。

オタール・イオセリアーニ初期。
もっと彼の作品を観るつもりが、7月末まで間に合わず。(U-NEXTのファルハディ初期3作、アニエス・ヴァルダの創造物も見逃す)

50分のほぼセリフなしの作品。
丘の…

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S
4.0
鍵穴からの監視、家具を運ぶ黒服の男たち、めちゃくちゃ共産主義のアレだ

お互いさえいれば何もいらないといつも寄り添ってた2人が、物が溢れるにつれ寄り添うスペースがなくなり心が離れていく。

物質主義社会を風刺的に描きつつ、感情を音で表現したりコロコロ衣装が変わるのもリズ…

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この映画好きだ!!
ある街のひとつの木を切ることの影響を象徴的に描いていて、たしかセリフが無かった気がするけど、セリフがないのがまた良かったなぁ…!!

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