正直、驚いた。
今年一番かもしれない、と思えるほど、心に響いた。それも、静かに、深く、深く、物語が進むほどに、身体と意識が集中して、前のめりになっていくような、不思議な感覚を、久しぶりに味わった。
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この作品は、不登校の息子がいる寺井検事の一家、中学の同級生である桐生と佐々木、ダンスサークルの大学生たち、という一見何の関係もないような人々が、ある接点をきっかけにそれまでの生活が一変してしまう物語…
>>続きを読むずっとずっと考えさせられた作品だった
この作品でいう「普通」に自分はいるから、前半はなかなか理解できなくて苦しんだ
生まれ持った感性や考えが世間の大多数とは異なる時、それを理解されない苦しみや隠して…
小説と合わせて鑑賞した方がぜっっったいに良い作品。
自分の偏見を突きつけられる作品で、メタ視点で自分の嫌なところを見せつけられた。
八重子、解釈一致すぎる。対話が生まれていたシーンと八重子と大也の心…
本作の前に『そして父になる』を観ていたこともあって、序盤から似たような父親が登場して既視感が強かった。
この映画で特に印象に残ったのは、大学の教室での大也と八重子のやり取り。
一見シンプルな場面…
仕方ないのかもしれないけど、マイノリティがマイノリティと自覚して、マジョリティに対して距離を作る構図が好きくない
「あなたにはどうせ分からないでしょ」って言われてるようで
誰しもマイノリティ的な…
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