観ました。
亡き妻の棺桶を背負って孫娘と故郷へ向かう旅。
2人はほぼ喋らない。余計な説明描写も一切ないけど、深い喪失感が伝わってくる。
荒涼としたトルコの高野が寂しくも幻想的であり、過酷な現実…
引き裂かれたアイデンティティと最期に残った尊厳、そして家族の絆さえ埋められない断絶の話だった。
難民として避難するということを平坦に切々と描く作品。決死の祈りさえ、分かるけど決まりだからねえ…で…
国境へ向かうトラックのシーンは、含みのあるラジオ音声と光景が相まって象徴的。最後は国境ではなく、恐らく生と死の狭間を超えたのだと。結局目指しても目指さなくても、皆そこに行く。それまでの間を人生という…
>>続きを読む亡くした妻の遺体を入れた棺を、老人が両親のいない孫娘と2人、故郷のシリアを目指して、ヒッチハイクをしながら目指す。
ほぼこの2人の会話は無く、乗せてもらう車やトラクター、トラックなどの同乗者たちが会…
老人と孫と棺のロードムービー。説明は極力省かれ、寡黙な二人の旅で聞こえてくるのはラジオから流れる声や出会う人々の言葉ばかり。老いた男は笑うことも泣くこともなく、黙々と妻の遺体を運んで故郷を目指す。退…
>>続きを読む予告編を観てからずっと観たいと思っていた作品。まず自分の境遇や文化的な背景とは全く異なる物語を体験できてとても良かった。ハリメが牛乳を渡された時、『大人は判ってくれない』や『理由なき反抗』などで出た…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
最後に国境を越えたお祖父さんとそれを見る孫娘の姿、曇った空に響く銃声が結婚式の花火に移り変わるところがとても良い。
ラジオのDJの言葉がとても示唆的で、人間の生死について考えさせられた。
映像的には…
車の後部座席に乗る老人と少女。どうやらヒッチハイクをしているらしいふたりは、やがて何もない道の真ん中で降ろされる。なぜか棺を運んでいる彼らの目的はなんなのか?ほぼ会話なく続いていく彼らの旅…
このレビューはネタバレを含みます
葬送という言葉に惹かれ、カーネーションと原題のクローブで思いは更に強くなり(鑑賞して原題はまた別だと知った)、トルコには憧れのギョベクリ・テペがあるしもしかしたらその一端を感じることが出来るのではと…
>>続きを読む画面の構図、荒涼とした大自然の映像美がすごい!
旅を続ける老人と少女。
やがて老人が亡き妻を棺桶に入れたまま故国に帰そうとしていることがわかってくる。
だけど余計な説明は一切ない。
というかこのじ…
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