今年のアケルマン映画祭で新たに公開された作品のなかで、正直一番面白かった。確信をもとめて演出の意図を執拗にたずねる熟練女優のセイリグと、それに応える若きアケルマン。余白も大切だけど、激しい対話によっ…
>>続きを読むシネマテークのパイプはアケルマン特集、殊更『ジャンヌ・ディエルマン…』とその直後に4月時点ではプログラムに組み込まれていなかっただけにありえない事ではない。
映画が傑作であるほどその裏側は覗いては…
◎ これを見るために前の3時間映画本編も再鑑賞。名古屋では1日しか上映しないのでメイキング的な位置付けの作品ですけど、すごいお客さんがいてシャンタル•アケルマン作品への期待度の高さを感じました。
モ…
【シャンタル・アケルマン監督映画祭2023】
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』の撮影現場を収めたドキュメンタリー。
監督は、主演デルフィーヌ・セイリグの当…
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台本から読み取り感覚的に演技して欲しいという監督と、監督の意図や考えをきちんと理解して演技したいという女優。
25歳のシャンタル・アケルマンと42歳のデルフィーヌ・セイリグのディスカッションが凄い…
20代の監督に何度も質問や意見を繰り返す40代の役者。シャンタル・アケルマンとデルフィーヌ・セイリグのその姿を見ていた。ジャンヌという女性をひたすら追い続けるあの静かな作品の裏で、ここまでの対話や受…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
2023/0521
若く映画作家としては経験値が浅い24歳のアケルマンさんの感覚的な指示を、
42歳のセイリグさんは
伝統的な業界を生き抜いてきたこれまでの経験や癖頼りに飲み込んで演じるのではなく…
このフィルムを撮ったサミー・フレイがgood job過ぎる…単なる色男俳優じゃなかったんだな…と、一瞬思ったが、記録しておきたくなるほど刺激的な現場だったということなのだろう。
結果としてあの映画の…