キェシロフスキー③
黄色とは狂気の色なのである、と昔、20年ほど前の話だが、授業で教わった記憶がある。ゴッホのキャンバスには奥深いところから光が滲みだしている。画布の上に死んで動かなくなっ…
映画版を初鑑賞。
傑作。
残酷でおそろしく、酷薄なまでに冷徹な「神の視点」を借りて描かれた様なフィルムに打ちのめされた。
安易な説明や予定調和的なメッセージが浮かび上がってこない、運命という巨…
こちらの劇場用ロングバージョンでは、若き弁護士の人物描写に深みがあるように感じられ、また、だからこそテレビ向けショートバージョンでは、刈り込まれていたのだろうと思う。
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クシシュトフ・キェシロ…
嫌なことがあったからって、その報復を誰かにしてはいけないんですよ、という当たり前のことを言いたくなるような気持ちの悪い映画だった。『デカローグ』第5話、主題となった戒律は「汝、殺すなかれ」も納得のい…
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