これまたとんでもない映画だ…。何もかもうまくいかない少年の日々をこれほどまでの質感で撮り仰せた映画はあっただろうか。二本立てで観た「童年往事」も実は微妙に詳細なストーリーが語れないのだがそんなことは…
>>続きを読むトンネルを走る鉄道の正面から次第に出口の光が大きくなっていく冒頭のシーンが、映画館の映写窓や逆にトンネル側から鉄道を撮るショットなどで形を変えてリフレインするのオシャレ。十份の階段の多い村並みを定点…
>>続きを読む"すべては縁だ"
口数の少ない二人の、なんとまぁ多くを語る視線だろうか。
ひたすら喋り続ける祖父の、空っぽの瞳。樹木希林的。
ずっと見ていたいと思うシーンが次から次へと通り過ぎていった。
「青春の男児は己を知らず
どこへ行きつくのか」
ホウ・シャオシェン監督の自伝的作品
幼馴染との淡い恋を中心に描いた若者の成長と喪失の物語
『ペパーミント・キャンディー』のような映像…
ホウ・シャオシェン監督の自伝的四部作(『風櫃(フンクイ)の少年』『冬冬(トントン)の夏休み』『童年往事 時の流れ』)の最終作となる青春映画で、1960年代に台湾の山村で育ち、共に中卒で大都会・台北に…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
侯孝賢監督が青年の甘く切ない初恋を描いた傑作。
田舎の貧しい家庭に生まれた阿遠と阿雲は家族同然の仲の良さで、阿遠は中学を卒業後、台北へ働きに出てしまう。その後を追うように、阿雲も彼の元へやってく…
恋の終わりに明確な事件も理由もない。
ただ少しずつ、すれ違っていき、少しずつ、何かが冷めていき、そしてある日、静かに終わる。
それは失恋ではなく、
“人生が静かに曲がった瞬間”のようなものだ。
だか…
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