久しぶりのエドワード・ヤン監督作品の鑑賞。
90年代半ばの台湾の時代背景に男女の乾いた関係が描かれる青春群像劇。
「死ぬほど愛してる!」と男にすがりつく女にも実は別の恋人がいたり、恋人を当たり前…
牯嶺街少年殺人事件のように日常を淡々と映し、しかし徐々に状況や心境が変化していきラストシーンで爆発するという流れは一緒だが、都会の台北で枯渇した愛を求めるも希望と絶望の狭間で苦しみながら何とか前の進…
>>続きを読む多分バブル期後半の台湾。
「みんな指図されるのが好きなんだ。」
と欲望のまま指図する側になりたいであろう若者たちの話。
そりゃ、変になるよね…と思わせる全体の雑多感がよかった。
雑多さと美しいラ…
昼はTGIフライデーズで人間社会の構図を仲間に息巻きながら語り、肉を食べ悪巧みを練り、夜はハードロックカフェでカクテルを飲みながら裏ビジネスの駆け引きを繰り広げるが失敗に終わる、そんなヤングの群像劇…
>>続きを読む「恋愛時代」での「情」という主題が、ここでは「感傷」として引き継がれつつ、しかしその提示は一層の深まりと、何より洗練を遂げている。「感傷」を捨てそれを利用する「悪党」として生きるか「感傷」に動かされ…
>>続きを読む意外にハーモニーコリンのKIDSみたいで、いつものちびっこギャング感がよりキャラっぽく、ポップになっている。
『マラーの死』みたいな体制で小籠包をむさぼる男娼の彼が、泣きながらパワフルな人らに食われ…
<多国籍街に生きる若者の刹那的青春>
90年代半ばの台北。アジトで暮らすギャング団の若者4人は、お金も自由も愛でさえも思うがままに手に入ると信じている。実業家の息子でリーダー格のレッドフィッシュ、…
「カップルズ」
冒頭、バブル経済終期の台北に生きる四人の少年たち。悪徳実業家、詐欺、荒稼ぎ、フランス娘、屋根裏、暗黒街の組織、愛人、心中、死。今、ブルーネオンの下でキスをする…本作は楊徳昌(エドワ…
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