ここではないどこかに焦がれて破滅する者の”ボヴァリスム”を、オリヴェイラはその映像でより鮮烈に引き出し耀かせた。
言葉、まなざし、微笑み、すべては欲望の引き金。私たちはだれしもエマという危険な熱源を…
3時間以上の長丁場にもかかわらず、いっときも目を離せなかった。
エマの美しさの変貌ぶり。
どんどん美しく強く、そしてより女王になっていく表情、メイク、ファッション。行動。
男を惑わす、と言っても…
ここ最近観た映画とあったことの総決算だった。オリヴェイラは人生で全てを経験しているのか?
非常に丁寧なつくりで、深い会話シーンでも画的には見慣れてくると印象的なショットが入ってきてバランスがいい。…
お祭りとか農作物してる人のカットが浮いていた。そこだけ多分実景として撮ったんだろうけど、全然物語の世界と違って異質で、それもまた劇内と外のズレみたいなものを感じて面白かった。
14歳のエマが薔薇を…
思えば、電車(移動)で始まり、その’’音’’で終わるのは、アブラハム渓谷という、広いようで窮屈な世界に終わった彼女を嘲笑するかのような、オリヴェイラの「癖」が滲み出ているのだなと。DVDのゴミ画質で…
>>続きを読むボヴァリー夫人の翻案の翻案。ボヴァリー夫人大好きおじさんオリヴェイラのハイパー文芸二次創作。
正統的文芸映画の装いをしていながら、そこに侵入してくる猥雑さと通俗と毒が随所にあって、それがオリヴェイラ…
物語の場所が渓谷というだけあって風景がとても美しいです。
それだけでも大画面で見る価値があると思います。
癇に障る女だった。
「大したことは書いていないけど、生きていることは美しい、それだけは一…
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