25.11
自分の中に確かに在ったもの.思い出したこと.忘れていた感情.心動いたこと感じたこと.その瞬間の,どこまでも残酷で,爆発的で,もの寂しくて,狂気的で満ち溢れていたあの時間とあの世界の映画…
なんで僕ら俗に言うシネフィルって子供が自然っぽい芝居をしている映画が好きなんだろう??そんなことを考えさせられた。
"ふつうの子ども"というより"ふつうの大人"な映画。
言動からそのキャラのバックボーンが見える、そんなキャラ作りがとても好みなのだが、
今作は子供にもそれが滲んでいて驚いた。
じっくり時間をかけ、見つけ出した子供たち。それだけではなく、きっとそのために…
人に流されやすく、頼りないけど、純粋な主人公につい引き込まれる。
後半の保護者子供事実確認の会の緊迫とした演技、テンポ、編集が一気にその前のほのぼのした雰囲気からガラッと変わって釘付けにされた。
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これは素晴らしい。監督:呉美保
自分が親になったときもう一度観たい。
手持ちカメラ→フィックス→手持ちカメラの撮影構成が物語への没入と伝えたいメッセージを強調させる仕掛けで凄く上手いし面白い。
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©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会