「スリという許されざる冒険に駆られてしまった若者の悪夢を映像と音で描こうとする試みである」
冒頭、こんな字幕が流れる。冒険という過ちによって真実の愛にたどり着く物語
で、カメラはスリという行為にの…
淡々と狡猾な犯罪の様を見せられ続ける。
視線の捉え方、ショットでのフォーカスが上手い。
穏やかな感情の揺れが最後増幅していく。悪事に飲まれながら、何とか希望的な光明が見えてくる。
人間の弱さをひたす…
カウリスマキによる『罪と罰』の映画化のエンディングはどこか落ち込ませるものを感じてしまったのだけど、それは先行作品として今作があったからだろうか。牢を挟んだミシェルとジャンヌほど、ドラマティックには…
>>続きを読む大学のクソみたいな環境で見た以来なのでスリのシーンぐらいしか覚えてないと思ってたけど見返したら殆どのショットの記憶蘇ってきた。ただの超ミーハーな映画好きとして映画の学校に入って色々な名作を授業で見て…
>>続きを読む虚無。役者にあえて素人を起用しているのもあり、お芝居に一切の熱量がなく、冷たい。とても冷たい。トラビスみを感じる、拗らせた持論と努力と集中力を持ち合わせる主人公。音楽や熱量が排除された分、切り取られ…
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