針と炎
ポルトガル語が聞こえるとき、一瞬、葡萄の味が舌先にのぼる。日本語による古い表記のせいかもしれないし、旅先で飲んだポルト酒のおかげかもしれない。大西洋の潮風に乗って聞こえる言葉は、ちょっぴ…
山形国際ドキュメンタリー映画祭 優秀賞・国際批評家連盟賞。
… で、これ、ある意味、ドキュメンタリーと劇映画の垣根を悠々と越えているという印象をまず受けた。
と言うか、ペドロ・コスタの作品の中で…
コロッサルユースを劇場で観る前の予習。
生に執着がない様な人々や破壊されて行く建物群が、抜け出し様のない閉鎖した状況の中で、悪い方悪い方に少しずつ傾いてゆく感じが息苦しいですね。
でも目を背けられな…
今までフィクションの中にもリアリティを求めていたけど、リアルというものはこんなにもしんどいものなんだと、自分の安直さを思い知らされた。
ヴァンダの咳に、耳を塞ぎたくなってしまった。
嫌悪感を持った自…
心配よりも不快がこみ上がるヴァンダの咳。
彼女の咳は劇映画の登場人物のように体調が悪いふりをして、私たちの心配を喚起するのではない。本当に体調が悪いのだ。そのフィクションではない咳を、映画で目撃す…
『コロッサル・ユース』を見た後に『ヴァンダの部屋』の続編(スピンオフ?)であることを知り、見たけどこの映画もまた『骨』の続編のようなものであるらしい。
取り壊しの進むリスボン近郊のスラム街、フォン…