皮肉なのは自分の息子が事故に遭うことで、保険の勧誘に成功すること。彼の職業自体が不幸への代償無しには存在し得ないからだ。コミカルな客争奪戦の裏では、貧富の差で流れる子供の涙。最初期から成瀬にとって事…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督の出世作となった記念すべき作品だが、後年の派手さを捨て去った彼の作風とは違い、フラッシュバック等映像処理の鮮烈さは、同じ短篇作品の名作「新学期・操行0」に先んじ、同年小津安二郎「東京の…
>>続きを読むいつか活弁付きで観たい。
短尺28分で愛すべき男とその家族を作って叙情たっぷりに見せる技量。家族を養うために保険の加入契約を取らなければいけないという必死さを、子供たちとの跳び箱のシーンでユーモア交…
活弁付きで(とてもおもしろかった!)。
小津『生れてはみたけれど』の成瀬版というべきか。小津が主に画面作りとして使っていた電車に成瀬は説話的に重要な意味を与えているのだがその使い方がまた……。
回想…