目黒シネマ
勅使河原宏×安部公房
2本立て
35mm上映
演出・脚本・芝居・撮影・照明・美術・音楽
全てにおいて、日本が誇る映画芸術と技術の極みだ。
素晴らしすぎて、言葉が出ない。
…
学生の時に小説を読んで衝撃を受け、映画版も観たいと思ってたんだけど、配信がなく、「DVD買わなきゃいけないのか?」「いや、DVDプレイヤー持ってないんだよ」という1人問答を繰り返してたところ目黒シネ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
60年代の白黒映画。個人的にはこの年代の映画をオープニングからエンディングまでフルで鑑賞するのは初めての経験でした。
白黒映画に関しては、なんとなく「さすがに古いと思いそう」「眠くなるかも」という…
昔VHSで観て以来、2回目
安部公房原作のリアルな実写化。
アヴァンギャルドかつクールな撮影は瀬川浩、音楽は武満徹、デザインが粟津潔。
とにかくアートとしての格調が高く
めちゃくちゃカッコい…
見てるだけで非常に喉が渇く
掻き出しても掻き出しても、また砂が落ちてくる
終わりのない労働の反復が、生きることそのもののように見えてくる
身体にまとわりつく砂、崩れ落ちる砂壁、異様なまでに乾いた…
2時間半の映画だったけど、もう一時間くらい観たかったくらい濃密な時間だった。
シュールな設定で、最初の砂よけの傘の下でご飯を食べるところとか、コントみたいに思えたけど、男が罠にハマったとわかってか…
60年代に撮られた映画なのか?
驚き。
不条理を前にした理性がいかに無力かを一貫して描いている。
なぜ部落はこのようなことをするのか?
なぜ女は閉じ込められたことを受け入れるのか?
女は何者か?…
びっくり。傑作。
勅使河原宏って映画監督と草月流、薄っすらしか知らなかったのだが『他人の顔』の芸術性に驚嘆し、続けてこちらに衝撃。カンヌでもそりゃあ受賞するわ。安部公房と、天才が二人揃うとこんなので…