何とも言えず奇妙な話だった。あたかも、人の心の底に降りて行って、段々そこから抜けられなくなっていくような、そんな話だったのではないかと思う。
“女”の岸田今日子が何と言うか、謎めいて妖艶でもあ…
この作品は、当時、カンヌ特別審査員賞、アカデミー監督賞ノミネート、外国映画賞ノミネートと世界を席巻したと映画史に記憶されてます。もっともらしい設定でありながら、明らかにずれまくっている。見ているうち…
>>続きを読む新文芸坐「白黒映画の美学」にて。モノクロの良さが際立ちます。肌に付く砂つぶ、汗のベタつく感じはモノクロならではの温度感やニュアンスでいやな感じを演出します。話がシンプルでいて複雑なのは、その砂の家の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
白黒映画だけど途中凄く官能的で見ちゃいけないもの見た気持ちになった
後最後男性が砂穴に残るのは貯水装置に希望とかやりがい?を見出したのか、外に出る生活より砂穴を選んだのが面白かった
辛い日常でもその…
このレビューはネタバレを含みます
極限状態に置ける人間の本性をえぐり出した作品で、人間の尊厳とは何なのかを色々と考えさせられた。
ある教師をしている男が昆虫採集のために砂丘地帯を訪れるのだが、村人の勧めで彼は女が一人暮らしをする民家…
「だって、砂がなきゃ誰もあたしのこと構っちゃくれないんだから…。そうでしょ?お客さんだって……」
【感想】
同監督・脚本タッグの《他人の顔》が良かったから、軽い気持ちで鑑賞。
後悔した。本当に恐ろ…
記録
俺が敬愛する安部公房が原作、脚本にも携わっている。監督に勅使河原宏、デザインに粟津潔、音楽に武満徹、という天才たちが集まる。無論、狂っているし、異常な程に素晴らしい。
俺が読んだ『砂の女』…