ビリー・ボブ・ソートンが圧倒的に素晴らしい。スカーレット・ヨハンソンが登場し、ピアノを弾くシーンでは、音楽(彼女)が彼にとって現実からの逃避であり、同時にわずかな救いでもあることが伝わってくる。ああ…
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メモ引用
この映画は、表面の犯罪スリラーとは裏腹に、実存主義的な絶望の物語です。エドのモノローグはカミュの『異邦人』を思わせ、人生の「不確定性」(弁護人の弁論で強調されるハイゼンベルクの原理…
コーエン濃度がマックスなコーエン作品。映画作家って良くも悪くも手癖がつく時期がある(自分たちのスタイルを確立したとも言える)けど、この時期のコーエン兄弟はまさにそう。コーエンっぽいシナリオ、ユーモア…
>>続きを読む救いのない話なのに何故か不快にならない、むしろ心地いい映画だった。
テンポよく歯車が狂い、見事なまでに因果応報のしっぺ返しをくらう展開がコーエンらしくて好。
退廃的で無気力にも見えるような主人公がな…
何かの拍子にふと思い出しそうな作品。人生に頚木のようなものを感じ、光を得ようと罪を犯した男の話は切ない。コーエンご兄弟のいずれもコメディ調作品を観てきたが、本作でその創作の裏にある深みを感じられた気…
>>続きを読む欲をかいた人間の転落を皮肉に描くコーエン兄弟らしい1本。
映画のチラシにはビリー・ボブ・ソーントンの当時の妻アンジェリーナ・ジョリーの「ダーリンの映画の中でこれが一番セクシーよ!」みたいなことが書…