第二次大戦中に起きたソ連軍によるポーランド人将校捕虜一万数千名の虐殺事件を巨匠アンジェイ・ワイダが淡々と綴る。長年タブーとされてきたこの史実をもっと多くの人に知ってほしい。父親をこの事件で亡くしたア…
>>続きを読む第二次世界大戦下、カティンの森でポーランド将校達が受けたソ連の残虐非道な行い。ポーランドという国の運命。
ソ連軍の同じ人間をルーティンワークのごとく後頭部から銃殺していくラスト15分ほどは見ていて息…
独ソ不可侵条約によりドイツとソ連の両国から侵攻されるポーランド下、ソ連の捕虜となったポーランド軍将校等約22,000人が秘密裏に粛正されたカティンの森事件。
独ソ戦勃発後、事件を知ったドイツ軍が反ソ…
映画を見終えるとそれなりに教訓めいたものを見出そうとしてしまうのだけれど、この映画の場合同じ状況にならないと彼らの感情は真に理解できないし、同じ状況になったらラストの人たちのうちの一人として何事も出…
>>続きを読むポーランドという、大国に挟まれ翻弄された国の歴史を忘れないように、というワイダの強い意思を感じる。
敵国であっても善人が描写されていて、この映画を当事国が矮小化する余地はない。
淡々と行われる殺戮シ…
このレビューはネタバレを含みます
人生の中で忘れることは決してないであろう虐殺映画。最後のおよそ10分間にわたる、ソ連による丁寧な虐殺、そして音楽なんて一切なしの真っ暗なエンドロールは、本当に忘れられない。真っ暗なエンドロールを見な…
>>続きを読むポーランド映画祭2017にて鑑賞。ソ連の捕虜となったポーランド軍大尉の夫を探し続ける妻アンナの物語として綴られる、もう一つの大量虐殺の史実。「目を背けてはいけない」とA.ワイダが叫んでいるかの様な…
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