成熟し確立されたはずの自己を見失い、50歳で迎えるアイデンティティ・クライシス。
インナートリップにより見えてくる過去、
知らずに人をたくさん傷付けていたこと、
家族や友人との付き合い方、
子ど…
このレビューはネタバレを含みます
途中途中に入ってくる曲がもうウディ・アレンぽかった。
けどストーリーがなんていうか独特の恋愛っぽい感じがなくて見てる側が考えさせられるような感じだなぁと思いながら見てました。
ウディ・アレンの新しい…
こんな50代を迎えられるのならばと思わせてくれる2人の名女優が演じる水彩画のような作品、"インテリア"の流れの陰鬱で特異なウディ。
素人目にもジーナ・ローランズのドアの開け方は本物で、窒息死寸前。…
撮影監督がスヴェンニクヴィストなので言わずもがな撮影が素晴らしい。基本的に地味で抑えめな演出だが、時折みせる大胆なカットにウディアレンの巧さがでてる。
「インテリア」と同じくベルイマンの影響がとても…
ウディ・アレンが敬愛するベルイマンの片腕たる撮影監督のスヴェン・ニクヴィストと初めて共に仕事をした作品だからか、インテリア並みにコメディ色が薄くてめちゃくちゃベルイマンっぽい映画に仕上がっていた。(…
>>続きを読む久々のシリアス系アレン。
とても面白かった。
80分でまとまりが良く、完成度の高さに自然と続けて2回観てしまった。
リルケの詩の豹は柵の中から外へ、迷えるジーナローランズは通気口から隣室へ想いを馳せ…