「1828年の聖霊降臨節の日曜日 N市で身元不明のひどい身なりの青年が保護された。この男は後にカスパー・ハウザーと名付けられることとなった。
彼はろくに歩けず、たった一つの語句しか喋れなかった。言葉…
30年程前に観て衝撃を受け、実在人物カスパー・ハウザーに興味を持ちましたが、ネットで何でも詳しく調べられる昨今、カスパーについて散々調べた上で再見してみたら、史実にかなり忠実に描かれているなあと感心…
>>続きを読む 作者の人間性が作った作品に影響する、みたいな説にはあまり賛同したくないけど、この監督の映画についてだけは人間力の賜物だなと思う。
これと同じ脚本を同じキャスト、スタッフ、ロケ地で監督だけ変えて撮…
初のヴェルナー・ヘルツォーク作品
17世紀のドイツの街に突然現れた男性。身元不明で手紙にはカスパー・ハウザーであると書かれていた。ほとんど読み書きできず、会話もできない…。そんなカスパー・ハウ…
19世紀ドイツに実在した未だに謎多きカスパー・ハウザーを描いた作品。
長く地下牢に幽閉され世間と断絶した環境で育ったカスパーが言語や社会性を身に付ける過程が面白い。
純粋無垢な彼が人間の虚栄心を浮き…
このレビューはネタバレを含みます
19世紀のドイツに実在した素性不明の孤児カスパーハウザーの生涯。
16歳まで地下牢に幽閉されていた青年がまっさらな状態から社会の風刺に晒されながら知る人のやさしさと卑しさ。カスパーを演じたブルーノ…
「社会から断絶されて育った野生児が現代社会の違和感を暴き出す!」になりそうで心配になる場面が何度かあったがヘルツォークは決してそっちには逸れていかない、抜群のバランス感覚がある。ラストで主人公が死ん…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
冒頭の騒々しくうねる草原と、そのうねる音は一切拾わずパッヘルベルのカノンが流れその空間に耳を澄ませるように誘導するようなテロップが入るシーンがこの映画全体を象徴しているように感じました。激しい叫び…