いやぁ、これは凄い。
このヒリヒリとした緊張感とミニマルな語りが、80年代台湾の群像劇という形で109分に収まっている。
『台北ストーリー』と『牯嶺街少年殺人事件』の間というのが、とても納得感があ…
誰が話しているのか一瞬分からなくなる瞬間や、誰かのセリフが別の場所の誰かの動きと重なっていたり、セリフの音声が口の動きと若干合っていないように見えたりする。その時セリフとしての語りは、画面から浮いて…
>>続きを読む規則的に並ぶビルの窓からの方眼用紙、電球が赤く灯される部屋での複数の写真からの赤みがかった洗面所のタイルなど、シーンごとに直接的な関係はないものの、グラデーションのように映像が移りゆく。
屈伸運動…
・相変わらず窓が語る
・いつもよりセリフは少なめ?積まれた本、風に吹かれてなびく写真、翳の差す顔、などなど、モチーフが物語を語っていく。
・小説の心理にせまるリーチュンの長い独白。あれをカメラ目線か…