綿毛が舞い、銃弾が舞い、雪が舞い、また綿毛が舞う…。
あまりに優しい人間讃歌。人間の生(性)を徹底的に肯定してくれる。
ファーストカットの風に揺れるシーツから、ラストカットまで全部最高。
記憶の断片…
このレビューはネタバレを含みます
「アマルコルド」=「私は覚えている。」というタイトル通り、フェリーニ監督の半自伝的作品となっている。
作品全体に漂うノスタルジックな雰囲気がたまらないな。お祭りや街の風景を切り取る視点はもちろん…
最後「え、終わっちゃうの…」って淋しくなるくらい、なんかずっと観てきて私も街の一員で家族であるかのような、いつまでも続くような気がしてしまうような、そんな映画だった。
いつまでも当たり前にそこにい…
人生は静と動のコントラストを繰り返す。
喧騒の昼間を終えれば、静かな夜が来る。
厳しい冬が終われば、穏やかな春が来る。
『アマルコルド』とは、フェリーニの故郷の方言で「私は覚えている」という意味ら…
『フェリーニのローマ』が大島渚の『新宿泥棒日記』だとすると、本作は黒木和雄の『祭りの準備』???みたいな青春悶々群像劇となっている。タイトルは造語で『私は思い出す』。
やはり本作もエピソードの断片…