居場所を求め続ける人達をただ遠くから静かに眺める目線。
<政治家・男>と<婦人>の再会の場面が本当に素晴らしいかった。DVDのブックレットで監督本人が、「婦人は「彼では無い」と一言、突き放すよ…
アダム・ドライバー似のジャーナリストが失踪した政治家の行方を追うというプロットだけど、かなり難解に感じた。件のマストロヤンニと暮らす女性と主人公が社交場(?)で見つめ合うのとか、サイレントの結婚式(…
>>続きを読むBGMと色を極力排したなかで、人々が疲弊し
情緒が不安定な様子がとても伝わってきた。
死体の周りをヘリが旋回するシーンや首吊り
死体の周囲を女性たちが囲っているシーンも
異質で印象に残るが、特に印…
アルバニアと接するギリシャ北部の町、通称「待合室」と呼ばれるその橋には戸籍を持たぬ人々が住んでいる。この町には国境沿いの孤独、不安、死の影が常に揺曳している。海に浮かぶアジア難民の死体、どんよりと灰…
>>続きを読む詩的で情緒溢れる美しくて寂しい作品。
正直今の自分には少し難解に思えた。
感じたのは、人と人の間の壁。それは国境だったり、心の問題だったり。
どこへともなく行く男性は居場所がない。今ここにいてもいな…
『シテール島への旅』は少し構成やストーリーが複雑で難しかったが、こちらの作品はどちらかというと『霧の中の風景』に近く、分かりやすいストーリーに沿って「国境とは何か」について描かれていく。
「月が死…