こうのとり、たちずさんでの作品情報・感想・評価

『こうのとり、たちずさんで』に投稿された感想・評価

 何とも不思議な、そして、魅惑的な映像。黄色い雨具も。

 ストーリィは、国境を隔てて、国を捨てて異国に行かざるを得ない人達、難民の少女が婚約者と国境の川を境にして対面せざるを得ないような現実を見せ…

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MURANO

MURANOの感想・評価

4.1

「いくつ<国境>を超えたら、<家>にたどり着くのだろう…。」とマストロヤンニ演じる<男>は語るが、これがそのまま映画の要約。

それは、テオ・アンゲロプロスの全作品通じての主題でもありますね。

国…

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本作のテーマは「国境、難民」というよりは、「居場所のないという感情」であるという。

酒場で言葉もなく見つめ合う男女、国境の河を挟んだ婚礼、電線を架ける作業。人に満ちた映像詩。
DVDを買った。
人間

人間の感想・評価

4.0

物理的な国境だけではなく、人と人の心の境界線も描かれている。
テオ監督の撮る映画はどれも余白のある作品だけれど、今回もあらゆる真相が最後まで語られることはない。
画の強さも相変わらずで、特にクレーン…

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香港

香港の感想・評価

4.7

前々作『蜂の旅人』も素晴らしい作品だけど、この作品におけるマストロヤンニの素晴らしさはそれを遥かに上回っていると思う。

この作品におけるアンゲロプロスのシグネチャー(ロングショット、大人数の動きと…

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プププ

プププの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます



居場所を求め続ける人達をただ遠くから静かに眺める目線。

<政治家・男>と<婦人>の再会の場面が本当に素晴らしいかった。DVDのブックレットで監督本人が、「婦人は「彼では無い」と一言、突き放すよ…

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MizuFilms

MizuFilmsの感想・評価

4.5

【鑑賞メモ】
寒々とした木立を背に、鏡面のように滔々と流れる河。
仄暗いホテルの階段や、橋での面会、河の儀式、電線を張る作業員など、冷たく曇った色彩の中に、引き込まれる美しさが散りばめられていて、印…

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一貫して俯瞰している、登場人物の誰かに肩入れするような映し方はしない。いいとか悪いとかは言わない。しかしTVカメラを通すことで、クローズアップされる瞬間がある。人の感情に触れて、あなたはどう思うか、…

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ichita

ichitaの感想・評価

4.0
川越しの結婚式。国境の、その一歩の緊張感と可笑しみ。電柱と作業員のシーンには息を飲む。
コウノトリは縄張り意識が強い鳥なのだとか。
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