女が階段を上る時と男が階段を上る時とでは一段一段の重みに差異があり、独り身の雇われママを演じた高峰秀子は、階段を一段ずつ強かに上る女の覚悟と、男の理不尽さで踏み外す女の哀愁を、作中で時代の申し子とし…
>>続きを読む成瀬巳喜男のカット割りは細かいが、動きや台詞のつなぎが滑らかで割っているように見えない。
銀座のバーで働く女性たちは、身も心も削って男性客を喜ばせる。そんな世界をヒエラルキーも含めて残酷に描く。そし…
なぜか成瀬のミューズとは呼ばれない高峰秀子が、銀座のバーに雇われるママに扮したメロドラマ。
海外で評価されることもほとんどなかった成瀬だが、「大した事件も起こらないのに何故か最後まで見てしまう」映…