何だか映画というよりも赤塚不二夫の『天才バカボン』を読んでいるような雰囲気の強いドタバタ喜劇。笑えるような笑えないような微妙な雰囲気もたしかにあるが、こういうカオスな群像劇自体カワシマの本領が発揮さ…
>>続きを読む商売,ヤクザ,逃げ,古本屋隠れ,キャベツ巻き,蒟蒻,背中蜂取り,養蜂家,米袋サンドバッグ,巨漢男背中痒,骨董屋,猫,どうすればシリーズ全50巻著作,ヒール匂い嗅ぎ,ハンモック,隣家覗き,弟子志願,遊…
>>続きを読む「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」で有名なこの作品だが、川島雄三の中で1番好きかもしれない。観ていてずっと楽しかった。
正統派なラブコメにも行けそうな所を逃げるフランキー堺。
その後ど…
久々に見返す。何度でも見返したくなるような、味のある作品。
原作者の井伏がドタマにくるのはわかるが、この狂騒的な映画に人生の苦や寂しさが欠如しているとは言わせまいな。人生のプラスとマイナスに振り切っ…
撮れなかった『江分利満氏の優雅な生活』を撮った喜八が継いだその速さ、フェリーニばりの猥雑さ、こんな時代にもうここまで表している。しかし彼らなどとは比べ物にならぬ恥入りの気質の川島雄三、ああ川島雄三、…
>>続きを読むやたらとスクリューボールと言ってる人が多い印象だが、本作は上質な上方創作落語の味わいのある作品だと思う(原作の井伏鱒二の小説は荻窪が舞台)。
「わが町」にも登場する、べたべたな大阪の貧民街に暮らす有…
「フランキー凄い!関西濃度が高いので胸焼け」
通天閣が見える大阪を長屋のような借家を舞台に、何でも屋のインテリ男扮するフランキー堺が、部屋を借りた、淡路千景に好かながら、周りの変な住人達とかなり…
シネヌーヴォの川島雄三特集。
こちらは何度目かの見物。
個人的には中之島中央公会堂と図書館を背景にした水晶橋(ですよね)で「稽古」する淡島千景と音羽信子のシーンにとどめを刺すのだけれど、なんとまあど…