宵闇せまればの作品情報・感想・評価

「宵闇せまれば」に投稿された感想・評価

しょ

しょの感想・評価

4.0
脚本:大島渚×監督:実相寺昭雄
ワンセットドラマでここまで面白いのは流石
アングルの主張は弱め。
三留由美子のアパート。退屈に飽かした大学生たちのガス自殺ゲームが始まる。隣の部屋から「花と蝶」が聴こえる。永六輔の例を出してヒットする歌謡曲は最初の一行できまると宣う彼らの選曲は「君恋し」。室内楽による演奏は秀逸。遅れてきたインドア太陽族映画。
遊びは所詮遊びに過ぎないのか 遊びの中から本当が生まれるんじゃないのか 学生運動や子供の万引きみたいな軽犯罪もこんな心理なんだろうという映画
狭い六畳一間に3人の男と1人の女 退屈凌ぎにガス栓を開きっぱなしにして誰が最後まで耐えられるかという我慢くらべをはじめる
ワンシチュエーション40分、これが演劇だったらどうだろう
最後まで残った男と女が遊びで始めたことが遊びでなくなる瞬間はあるのか?何にも期待してないからこそ我慢し続けることができる等と観念的なことを話す 誰かが自分を口説くんじゃないか、という期待、いや既に口説かれてはいるんだがその時は心動かず、しかしなにか目が覚めるような瞬間が訪れるのではないかという期待…について指摘されるうちに最終的に女が根を上げるんだけど
ギブアップした二人の男が部屋に戻って来た瞬間にマッチに火をつける!私を止めたいならつけないでくれと言ってご覧なさい!と脅迫する なんやかんやあって最終的に全員無事で終わるんだけどなにかホモソーシャルの絆というか、無言のチームプレイがうまくいって良かった!みたいな男三人の信頼関係が深まりました終わりみたいなオチは頭に来た 笑
お前ら、最初から遊ぶな、と言いたい
Gocta

Goctaの感想・評価

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やることのない大学生4人が、アパートの一室でガスを充満させ誰が最後まで耐えられるかという遊びをする映画。緊迫感はあるものの、共感はできず。
pino

pinoの感想・評価

4.2
大島渚脚本が活きていて良い
簡素なワンシチュエーションの中に登場人物4人それぞれのキャラ立ちがはっきり分かれていて面白い

いや言い出しっぺおまえ…!!
とは思ったけど笑
小説向きな内容では?
予算的にすごいコスパいいんだろうが。
極限の状況を作り出すための遊びという矛盾した発想。
え

えの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから冒頭での引用に一気に惹かれる
ワンシチュエーションでこの迫りよう
いかにも当時の鬱屈した若者たち

気でも狂ってないとやってられない、今の時代
本音を言ってよ
始まりは遊びだった

命の瀬戸際...
アパートの一室を舞台にガス室ゲームに興じる四人の大学生というシチュエーションが抜群に面白い、脚本を担当したのが公私共に親交のあった大島渚という事で『日本春歌考』と共通する思想体系を感じさせる。
密閉された部屋に充満するガス、じっとりと浮かぶ脂汗、朦朧とする意識、凄まじい緊張感の中で行われる壮絶な我慢比べ。
今の感覚で観たらこんな事して何の意味があるのかと思ってしまうが、学生運動が盛んだった当時の時代背景を鑑みるに、一個人として政治的に熱くなれない無気力な彼等にとって生きるか死ぬかの瀬戸際に自らを追い込む事は自己同一性を確立する為の唯一の手段なのだ。
極端なクローズアップを多用した映像の迫力に不安感を煽る重々しい劇伴、よだれでエロスを表現する等の劇場映画デビュー作とは思えぬ洗練された映像に40分弱という無駄のないカッティングから繰り広げられるスリリングな駆け引きから目が離せない。
熱気の後のシラケ世代を象徴する様な余韻を残す幕引きは興味深い。
暇をもて余した学生らによる危険なチキンレース。怠惰からの緊迫。まだ何者にもなっていないモラトリアム特有の自己言及。汗やよだれなどの生理的発露。男女での反応の違い。大人になれば案外笑い話になったりするもんだ、生きてさえいれば。
oo

ooの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔に脚本を読んでいて、映像をやっと発見した。アイデアというか着想というかが秀逸。古めかしさやコッテリさはあるけど、これがやりたいんだという感覚。唯一無二。オールタイムベスト。てか想像以上に監督が上手い

見てから一日経って、もっかい再考してみたけど、これ女性の持つヒステリーさが前提にしかれてるから成り立ってる気もする。
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