このレビューはネタバレを含みます
バンカラな感じのプログラムピクチャーかと思ってたら、繊細で格調高い文芸メロドラマで驚いた。
最初に傘をさして2人で歩いてるところから顔が見えないで、映画の真ん中くらいまで目も合わさないので、はじめて…
人力車のロング。舟のロング。一本道を路地から。廊下からの場面転換。同じ構図。洋館の部屋で高峰三枝子ひとりを正面から。能。京都の旅館で和泉雅子と山内賢の往復キス。京都の寺院の軒下を往復する二人。障子に…
>>続きを読む☆舞台が豊岡とは!懐かしいではありますが、私の知る豊岡よりも随分と豊かな町ですね。
☆神戸から豊岡に移り住む感覚、わかる環境に育ってよかった!
☆旧制中学校の世界!風紀部は、実話?
☆カットのつなぎ…
鈴木清順の日活時代のエンタメ&作家性両立期の作品では、やはり『けんかえれじい』に立ち位置が近い気はする。
ただまあちらほどの清順美学というか、クセはまだ出ていない。しかしこの堅実で奇をてらわぬ作劇…
清順が高峰三枝子をどうしても撮りたかったという作品。原作は今東光。美術の木村威夫が初めて参加した。清順の正攻法な一作と言われるが、いやいや、予想外のジャンプカットや清順印の様々な主題に彩られていて、…
>>続きを読む女学生二人が出てきて隠れるところからキュンとさせる!悪太郎どころか良い男すぎる山内賢。初めて下宿に雨宿りする風景と雨、京都のシーンも、どれも美しいなぁ。校長先生の餞別のお言葉も沁みる。儚い恋とその終…
>>続きを読む刺青一代のチャキチャキがベストなものの、はいからさんな和泉雅子が見たくて。ベタな悲恋もよりベタでありつつ、更にはそこかしこに清順をきっちり感じさせ、大正浪漫具合も既に完成されてる具合。で、東京流れ者…
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