井上靖の自伝的小説の映画化。
終始静かに進むけれど、さすがの役者さんたちの存在感が凄すぎる。
1960年代、父が亡くなり、妹たちと暮らしていた母には認知症の症状が現れる。洪作は母に捨てられたという…
なんて豪華な俳優陣なのでしょう…ということはさておいても、本当に面白かった。ただ家族の様子を移しているのだけれど、生活感があって別れがあって。まるで戦後すぐの映画のような素朴感が最後まで良かった。
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【2012年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
『クライマーズ・ハイ』原田眞人監督が井上靖の自伝的小説を映画化した作品。モントリオール映画祭で受賞、キネ旬ベストテンでも第6位に選出された。
原…
このレビューはネタバレを含みます
子どものような表情をしたり、別世界を見ているような表情の樹木希林に圧倒された。
幼い日の作文を大切に持っていた母を見て泣きだす洪作もたまらなかったし、いつもより時計の音が良く聞こえる夜、母が亡くな…