短いけどぽんぽん進んで行くし、市川雷蔵がかっこいいでめちゃおもろい。映像が綺麗で、緊張感の魅せ方が上手い。
何か一般化されたもっと大きな思想(?)伝えようとしていたけど、俺には読み取りきれなかった…
新藤兼人の書く台詞は相も変わらずおかしなところが無いでもないけど、やはりメルヴィルと小津を足したような三隅の優美で洗練された演出は素晴らしい。
端正な面構えの市川雷蔵も悲劇の前触れとなる鶯の鳴き声…
市川雷蔵の作品。
普通の武家で育った主人公が、御前試合で頭角を現し、嫉妬した隣の親子に父と妹を斬殺される。
行き絶え絶えの父から、出生の秘密を聞き、仇を討ち果たし旅に出る。
大映作品は、絵が素晴…
美意識の塊。お話はまぁ…という感じだけど、テンポよくサクサク進むし、いちいち画がキマっていてシビれる。
全体的に静かだが、退屈な静けさではなく、むしろ静けさが全編の空気を引き締まったものにしている。…
非業の死に取り憑かれた男、高倉信吾(市川雷蔵)の生涯を描いたいわゆる「剣三部作」の一作目。
話法の洗練と主題的な一貫性がまったくオリジナルなスタイルを作り出しており、画面の緊張感が半端でない。
大胆…
このレビューはネタバレを含みます
時代劇に対するステレオタイプな概念をみごとに裏切ってくれたのがこの三隅作品。
ほのぼのとした始まりから、あれよあれよと波乱の生涯を走り抜け、ラストの切腹に至るまでまったく隙がない。美しい巻物絵を観て…