黒澤明「椿三十郎」で時代劇に革命を齎した、椿三十郎三船敏郎が室戸半兵衛仲代達矢を一刀両断で血飛沫が吹き出すアクション名場面と、同年、その対局にある三隅研次監督の本作は、幕府大目付松平大炊頭柳永二郎側…
>>続きを読むこんなオープニングクレジットあってたまるかよ。「悲しい運命の星を背負った子」って言われたとき、star-crossed…?シェイクスピア…?となったが、確かに女3人(父も3人)との巡り合わせの話だっ…
>>続きを読むファーストカットの圧が凄すぎ!愛妾刺殺に至るまで、最短距離でカットを配分しながらオープニングクレジットが流れ、終わると門が開き処刑の様子が映し出される。このとんでもないスピード感、たまらない。切り返…
>>続きを読む出だしからキレッキレ。アヴァンタイトルにまだ素人ぽさの抜けない藤村志保を持ってきたのは製作側の意向なのか、そんな不安を払拭する鋭さ。市川雷蔵の出自やお家騒動など物語を進行させる上でやや説明的な台詞(…
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『不知火検校』の勝新を観た直後に続けざまに観たこともあってか、勝新とはまた違った存在感、市川雷蔵の凛とした佇まいや存在感が際立った。滲み出る孤独、鋭利な切先のような静けさ。これはこれでまた、とても素…
>>続きを読む最初画面の端からスーッと横顔を見せた藤子が足早に妾の元へ行き、ひらひらと舞いながら、ついに広い庭で妾を殺すと、後ろの障子が一斉に開いて女中がわらわら出てくるシーンの躍動感が素晴らしく、そして、刑場の…
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陰惨な話とは裏腹に、溜息が出るほど美しい映像。そのギャップが気色悪いほど心をかき乱す。三隅研次のこだわりが凝縮された71分。
全てのシーンが観客の絵心に訴える名画の数々。鬼才三隅研次の様式美の賜物…
ようやく観たけど完璧だ。71分!すごすぎ!うれしすぎ!こんなに洗練された映画なかなかない。度重なる女の死のフラッシュバックは個人の生が抱える業の表出としてこの上ない。刀にかかる水のスローモーションで…
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