本当に何も持ってない。でも自由にも見えなかった。彼女には自分すらないように見えて。何かを持っていたい、誰かといたい、何者かでありたい、けどこの先も空っぽのまま生きていくんだろうな、って虚しくなった。…
>>続きを読む バーバラ•ローデンが、
監督•脚本•主演のデビュー作
にして遺作となった『ワンダ』
1970年ヴェネツィア国際映画祭で
『最優秀外国映画賞』を獲得し
『画期的な自主映画』として絶大…
このレビューはネタバレを含みます
ヴァーバラローデンは女版カサヴェテスじゃない、カサヴェテスが男版ローデンだわ。
自我も名前もないに等しい彼女はこれまでも、これからも持たざる者なのかもしれないけど、ラストの目線には強い意志がある。
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主婦の逃避行を描いた「リバーオブグラス」でデビューしたケリーライカートに多大な影響を与えた1970年のアメリカ映画。素晴らしかった。冒頭、炭鉱の荒涼とした風景の中、とぼとぼと歩くワンダを超ロングショ…
>>続きを読むケリー・ライカートが『リバーオブグラス』で扱ったテーマの一つの、アイデンティティの喪失についての話
話自体も似ているところがあるもののリバーオブグラスの方が20年以上公開が遅いのもあってあちらの方…
50年以上前の作品とは思えない現代的な主題。
Blu-rayの解説によると、実際の銀行強盗事件が基になっているとのこと。女は逮捕され、20年の懲役。「生きていく理由はないのに、それでも生きていた」…
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